高速化の仕組み

驚速はどのようにして、高速化しているのか?それを簡単に紹介しよう。まず、Windowsの起動であるが、Windowsの起動時には、多くのプログラムが自動実行される。しかし、すべてを同時に実行する必要はない。驚速は、起動のタイミングを適切に調整する。その結果、起動時間が短縮する。さらに、Windowsにおける表示やパフォーマンスなどの設定も変更する。これにより、Windowsの動作自体も高速化する。

PCを使っていて、遅くなったと感じることもある。この原因の1つが、HDDのフラグメント(ファイルの断片化)である。HDDの書き込みは、空いている領域から順に書き込まれる。1つのファイルが複数の領域に書き込まれることもある。こうして、フラグメントが進行していくのである。Windowsの標準機能にもデフラグはあるが、驚速デフラグでは、スケジューリングやデフラグ方法などを柔軟に設定できる。ノートPCでは、バッテリの残量によっては、デフラグを行わないような設定も可能である。このあたりは、標準のデフラグにはない機能である。デフラグは時間がかかることもあるが、定期的にやっておきたいことの1つである。

図7 驚速デフラグ

メモリ処理の高速化も可能である。Windows起動後、さまざまなアプリケーションを使うと、当然であるがメモリも消費する。一部のアプリケーションでは、終了したにも関わらず、メモリを消費したままの状態となることがある。こういった不要なメモリ消費を開放することで、メモリ処理を高速化するのである。

図8 驚速メモリ

そのほかにも、各種クリーニングが行われる。ディスククリーニングでは、ヘルプの一時ファイル、ブラウザの一時ファイルなどが、消去される。このクリーニングでは、必ずしも高速化にはならないが、不要なファイルを溜め込まなくてもすむ。レジストリクリーニングでは、タスクバーやブラウザのアドレスバー履歴などを消去する。レジストリは、アプリケーションの起動時に読み込まれることが多い。小さいほど、読み込み時間もかからないので、高速化される可能性がある。