「Optical TrackPad」はタッチやペンと組み合わせて使おう

ディスプレイのタッチ感度はかなりよい。グレアディスプレイなので指紋などは多少気になるものの、指すべりもよく、カーソルの追随性も高い。IPS液晶は視野角も広く少々斜めから見ても画面が十分に確認できる。

ディスプレイはグレアということもあるが発色がいい

斜めから見ても十分に画面を判別できる

キーボードは平らなキーであり、キーピッチが約18mmであるため人によっては若干狭苦しく感じそうだが、慣れてしまえば問題がない範囲だ。キートップが小さめなアイソレーションキーボードであるため、隣のキーをタッチしてしまうようなミスはしづらい。

コンパクトなキーボード。キートップは小さめ

キーストロークはUltrabookらしく浅め

入力関係で戸惑う部分があるとしたら、ポインティングデバイスだろう。キーボード部中央にスティックポインタが配置されている。これが光学式の小型ポインタ「Optical TrackPad」だ。

一部のノートPCで採用されているトラックポイントに見た目は似ているのだが、使い方は全く違う。トラックポイントは荷重を検知してカーソルを操作するのに対し、Optical TrackPadはいわば「超小型のタッチパッド」という感覚で、スティックポインタの上で指を滑らせるとマウスカーソルが移動する。

Optical TrackPad

Optical TrackPadは慣れないと不自由に感じるかもしれないが、タッチディスプレイ搭載モデルだということを忘れなければ大丈夫だ。選択範囲や大きくアイコンを移動させるドラッグ&ドロップなどの時にはタッチを利用し、文字入力中のちょっとした移動にはOptical TrackPadを使うという形で使い分けると快適だろう。

さらに標準で付属するペン「デジタイザースタイラス」もある。ペン先の替えまでついているという親切ぶりだから、ぜひ活用してほしい。Windows 8でタッチが使いやすくなったとはいえ、各種アプリケーションのメニューなどはまだまだ小さな文字で指先では選択しづらい。そういう時にはデジタイザースタイラスを使うとよい。

デジタイザーススタイラス

かなりなめらかに文字を書いたりできる

デジタイザーススタイラスには替え芯が付属

動作は単4型電池1本

インタフェースは必要十分

コンパクトなマシンながら、インタフェースは十分なものが備えられている。本体左側にはD-sub×1とメディアカードスロットが備えられている。

本体右側面には、USB 3.0×2とHDMI×1があり、このうち内側のUSB3.0ポートは電源オフ状態でもスマートフォンなどの充電ができるタイプだ。その隣には電源ボタンがある。背面側には開閉式の有線LANポートが備えられている。また、底面側に回り込むような位置にはフルHDのカメラが埋め込まれている。

本体左側にはD-sub×1とメディアカードスロットが備えられている

本体右側面には、USB 3.0×2とHDMI×1

手前側を底面に回り込んだ位置には、ASSISTボタン、回転ロックボタン、音量調整ボタンなどが並んでいる。タブレットスタイルで使う際の使いやすさをかんがえて、この配置にしているのだろう。ディスプレイ上部中央にはフルHDのカメラが埋め込まれており、その右側には照度センサーがある。

USBポートは2つと最小限だが、外部ディスプレイ出力としてD-subとHDMIの2種類が用意されているおかげで、使い勝手はよさそうだ。プロジェクタの入力インタフェースが増えてきているとはいえ、VGAケーブルしか用意されていないケースも多い。何の変換コネクタも用意せずに対応できるのはビジネス利用でも便利だろう。

センサは標準で加速度センサ、ジャイロ、地磁気センサに加えNFCを搭載。NFCはまだまだ対応アプリケーションや外部機器が少ないが、ソニー自らがNFC対応ヘッドホンなどアクセサリを投入しているので、今後活躍の場が広がっていくかもしれない。このほか、試用機にはオプションで追加できるGPSと、WiMAX、TPMセキュリティチップも搭載されていた。

付属のイヤホンではノイズキャンセリング機能が利用できる

アダプタも比較的コンパクトにまとめられている

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