ドルフィン・ブラウザは6日、都内でメディア向けイベントを開催し、同社のモバイル用ブラウザアプリ「ドルフィンブラウザ」の新バージョンを発表した。イベントには、1月に同社代表取締役に就任したばかりの須賀正明氏が登壇。新しいドルフィンブラウザの特徴と、同社の現状を解説した。当日の模様をリポートする。
ドルフィン・ブラウザは、ジェスチャによる操作が特徴的なスマートフォン向けのブラウザ。2009年にAndroid対応ブラウザとして登場。2011年8月にiPhone版がリリースされ、2011年の12月に初めて日本語版が登場。全世界での総ダウンロード数は、5000万を超える人気のアプリだ。
今回の会見は就任お披露目的な意味もあるということで、最初に挨拶した須賀氏は同社のミッションは「すべてのモバイルデバイスに最高のウェブ体験を提供することにある」と語り、同日リリースしたiOS版ドルフィン・ブラウザ最新版の特徴をデモを交えて説明した。
須賀氏は、ブラウザがユーザーに好まれるポイントとして、「サクサク感」「使い心地」「拡張性」の3つを挙げる。
まず「サクサク感」については「コンテンツを見るとき、使うとき、速く動かなければブラウザとしての意味がない」と語り、Android版ドルフィン・ブラウザを使って、表示テストサイト「HTML5test.com」による速度の比較を紹介した。
ドルフィンブラウザ、標準ブラウザ、Chromeの3種類を同じ端末(Galaxy S)で操作したところ、性能スコアがChromeは371点、標準ブラウザは280であったのに対して、ドルフィン・ブラウザは450点だった。最新のバージョンだとさらに481点までスコアが伸びていると須賀氏は説明。さらに、HTML5キャンバスレンダリングのパフォーマンステストで同じく3種類のブラウザと比べた動画を見せて、ドルフィン・ブラウザがスムーズに動いていることをアピールした。