タブレット部の厚さはわずか8.8mm、重さも約580gとiPadより軽い
まずは、ICONIA W510Dの外観から見ていこう。ICONIA W510Dの本体(タブレット部)のサイズはW258.5×D167.5×H8.8mmで、重量は約580gである。Windows 8搭載タブレットの中でも、薄さと軽さはトップクラスであり、携帯性は優秀だ。ボディデザインも、シンプルかつスタイリッシュで好感が持てる。
標準でキーボードドックが付属しており、タブレットとドッキングすることで、クラムシェル型のノートPCと同じような感覚で使えることがウリの一つ。キーボードドックへのドッキングは、スリット部分にタブレットを差し込むだけで、取り外しもイジェクトレバーをスライドさせるだけなので簡単だ。前述したように、試用機のキーボードドックは英語キーボードであったが、日本で販売される製品は日本語キーボードとなる。
キーボードはアイソレーションタイプだ。ストロークは短めだが剛性感は高く、キータッチも良好だ。ポインティングデバイスのタッチパッドは、パッドとクリックボタンが一体化したタイプで、サイズは小さいが操作感はまずまず。もちろん、液晶ディスプレイのタッチ操作も可能だが、ノートPCスタイルで使うときは、キーボードのホームポジションから手を大きく動かさずに済むタッチパッドが便利だ。
タッチ・ノートPC・閲覧という3つのスタイルで利用できる
最近のノートPCは、液晶ディスプレイとキーボード部分をつなぐヒンジが150~180度ほど開く製品が多いが、ICONIA W510Dのキーボードドックのヒンジは295度まで開くのも特徴だ。そのため、タブレット単体で使うタッチスタイルと、キーボードドックに装着して使うノートPCスタイルのほかにも、液晶部分をキーボードの反対側まで回転させてフォトフレーム的に使える閲覧スタイルという(キーボード面を下にして設置)、3種類のスタイルで利用できる。
Webや動画などコンテンツ閲覧が主なら、立ったままでも片手で持って操作できるタッチスタイルが便利だ。また、机やテーブルに本体を置いてのんびりと画面を眺める場合は、閲覧スタイルが向いている。長文のメールを書いたり、文書を編集する場合は、やはりキーボードを使えるノートPCスタイルが一番使いやすい。このように、用途やシチュエーションに応じて最適なスタイルで利用できることがメリットだ。
キーボードドックにもバッテリが内蔵されているが、キーボードドック装着時の合計重量は約1,260gだ。気軽に持ち歩ける、と言ってもよい重さであり、モバイルノートPCとしても十分に実用的だ。
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