既報の通りNTTドコモは1月10日、小学校高学年から中学校低学年をターゲットとしたAndroidスマートフォンの新製品「スマートフォン for ジュニア SH-05E」(シャープ製)を発表。同日、都内で説明会を開催し、NTTドコモ マーケティング部 マーケティング統括担当部長の齋藤武氏が製品について説明した。
齋藤氏は冒頭、未成年のスマーフォン利用の実態について解説。まず、スマトーフォンの急速な普及について触れ、未成年者、特に小学生においても利用意向が高まっていると説明。続いて、出会い系などのネットトラブルや利用料金などが保護者側が子供にスマートフォンを待たせたくない理由として挙がっていると述べた。
そういった状況の中、ドコモではすでに各種利用制限を設けた小学生をターゲットとした携帯電話「キッズケータイ」を発売している。また既存のスマートフォン向けには「あんしんモード」を提供しており、同機能で子供向けの利用制限を設定できるようにしている。ドコモではキッズケータイを小学校低学年、あんしんモードなどを利用したスマートフォンは中学生高学年をターゲットとしており、今回発表した「スマートフォン for ジュニア SH-05E」は、その間の「エアポケット」となる部分に向けて開発した製品だという。
スマートフォン for ジュニア SH-05Eは、約4.1インチ(540×960)ディスプレイ、1.5GHzデュアルコアCPUを搭載したスマートフォン。青少年の安心・安全なコンテンツ・アプリ利用に配慮した機能が特徴で、保護者が電話やメールやインターネット、アプリ、利用時間、通話時間などを制限することができる。
例えば、電話やメールの発信・送信先を事前に登録した相手のみに設定したり、spモードフィルタとspモードフィルタカスタマイズで有害サイトへのアクセスを制限することができる。また、アプリごとに利用制限をかけたり、学校の授業がある時や深夜帯の利用を制限する、といった使い方も可能だという。