ブラザーの2012年秋冬プリンタ/複合機の大きなトピックは、ブランド名を「PRIVIO(プリビオ)」に一新したことだ。これまで家庭向けの「MyMio(マイミーオ)」やオフィス向けの「JUSTIO(ジャスティオ)」で展開してきたが、インクジェット機は「PRIVIO」に統一される。

ブラザーが展開するインクジェットプリンタの新ブランド「PRIVIO」

「PRIVIO」のブランドにはさらに3種類の細かなカテゴリが用意されている。1つは家庭向けの「PRIVIO BASIC(プリビオ ベーシック)」で、旧ブランドの「MyMio」に相当するカテゴリだ。さらにより高機能なモデルとして「PRIVIO NEO(プリビオ ネオ)」、ビジネス向けにパワフルなスペックを備えた「PRIVIO WORK(プリビオ ワークス)」がある。家庭向けからオフィス向けまでを1つのブランドにまとめることで、ブランドイメージを強化することが狙いだ。

製品としての今年の傾向は、ズバリ「高機能化」にある。例えば「PRIVIO」シリーズには全部で14種類のモデルがリリースされているが、無線LANを搭載しないのは1モデルしかない。また、自動両面機能を搭載しているのは全部で11モデルで、シリーズの8割にあたる。そのほか、家庭向けモデルではすべてカラータッチパネルを搭載したり、ほとんどの機種がスマートフォンプリントに対応しているなど、エントリーモデルから機能面が底上げされているのだ。ブラザーのインクジェット複合機と言えば電話もできる子機付きモデルが有名だが、今回の新モデルでも4機種しっかり用意されている。

ここでは、機能面で充実している新モデルの中から、以下の2モデルを取り上げよう。

DCP-J4210N(PRIVIO NEO)

DCP-J940N(PRIVIO BASIC)

スマホプリントやネットワークプリントにも対応

近年のプリンタ/複合機は、ネットワークインタフェースの標準搭載とスマートフォン/タブレットからの直接印刷/スキャン対応が増えており、DCP-J940NDCP-J4210Nもしっかり対応している。ネットワークインタフェースは、どちらも10BASE-T/100BASE-TX対応有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応無線LANだ。

DCP-J940NとDCP-J4210Nは、同じネットワーク内に接続されたスマートフォンやタブレットから、写真の印刷や文書のスキャンが可能だ。アップルの「AirPrint」やGoogleの「Google Cloud Print」にも対応しているが、スマートフォン/タブレットからの利用には専用アプリ「Brother iPrint&Scan」が便利。スマートフォン/タブレットで撮影した画像をネットワーク経由で印刷したり、スキャンした文書を取り込むなど、便利な機能が用意されている。使い方しだいではホームユースだけでなく、ビジネスでも役立つだろう。

「Brother iPrint&Scan」のメイン画面(写真左)。スマートフォン/タブレットで撮影した写真をネットワーク経由で転送したり(写真中央)、スキャンした文書をスマートフォン/タブレットに取り込んだりできる(写真右)

さらに、DCP-J940NとDCP-J4210Nをネットワークに接続していれば、PicasaやGoogleドキュメントなどのWebサービスにも接続可能で、クラウド上のデータを直接印刷できる。さらに「スペシャルサイト」では、年賀状やカードなどのテンプレート印刷も提供されている。

ホーム画面の「クラウド」からWebサービスを利用できる(写真左)。「スペシャルサイト」では年賀状などのテンプレートも用意(写真右)

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