10月26日にソフトバンクモバイルより発売された「MOTOROLA RAZR M 201M」は、約4.3インチの有機ELディスプレイを搭載した米Motorola製のAndroidスマートフォン。約4.3インチと大画面ながらコンパクトで薄型、軽量、さらに堅牢なボディを採用している。下り最大76MbpsのSoftBank 4Gに対応するほか、グローバルモデルながらおサイフケータイの利用が可能など、注目の端末となっている。
■主な仕様 [製品名] MOTOROLA RAZR M 201M [OS] Android 4.0 [CPU] APQ8960(1.5GHz デュアルコア) [メモリ] 1GB [ストレージ] 8GB [ディスプレイ] 約4.3型QHD(960×540ドット)Super AMOLED Advanced [カメラ] 背面:約800万画素CMOS/前面:約30画素CMOS [バッテリー容量] 2000mAh(バッテリーは最小容量 1,940mAh、公称容量 2,000mAh) [連続待受時間] 3G:約520時間/AXGP:約200時間/GSM:約480時間 [連続通話時間] 3G:約950分/GSM:約520分 [本体サイズ/重量] 60.9(W)×123(H)×8.3(D)(最厚部 10.9)mm(ホワイトは厚さ8.8mm)/約128g [外部メモリ] microSDHC(最大32GB) [主な機能] おサイフケータイ、防滴、S!メール、Wi-Fi(IEEE 802.11a/b/g/n)、Bluetooth 4.0、世界対応ケータイ、DNLAなど
「MOTOROLA RAZR M 201M」(以下、MOTOROLA RAZR M)は、ソフトバンクモバイルから初めて販売されるMotorola製スマートフォンであり、同時にMotorolaがGoogle傘下に入ってから日本市場に初めて投入される同社製のスマートフォンだ。約4.3インチQHD(960×540ドット)の有機ELディスプレイ(Super AMOLED Advanced 最大1,677万色)を搭載し、CPUには1.5GHzデュアルコアのクアルコム製「MSM8960」を採用。OSは発売時点では、Android 4.0だが、Android 4.1へのアップデートが予定されている。
MOTOROLA RAZR Mはもともと、2012年9月5日にニューヨークで開催されたMotorola主催の報道関係者向けイベントで発表され、日本での発売が予告されていた。イベント時にはキャリアは明かされなかったが、今回ソフトバンクモバイルから国内独占販売されることとなった。
ソフトバンクが発売するMOTOROLA RAZR Mはグローバルモデルをベースとし、日本向けとして下り最大76Mbps/上り最大10Mbpsの「SoftBank 4G」に対応するほか、おサイフケータイにも対応する。カラーラインナップはブラックとホワイトで、好みやライフスタイルに合わせて選択可能だ。
挟額縁設計で大画面ながらもコンパクトな「フルスクリーンフォン」
それではさっそく、外観デザインや端末スペックをチェックしていこう。MOTOROLA RAZR Mの特徴は、約4.3インチと大画面ながらもコンパクトなボディに仕上がっていることだ。挟額縁設計により縁部分を最小限に抑え、横幅60.9mmのボディいっぱいにディスプレイを搭載した「フルスクリーンフォン」となっている。先述のニューヨークでのイベントでも、Motorola Mobilityのデニス・ウッドサイド CEOは、RAZR Mの特徴を「full-screen phone」、さらに「edge to edge(画面が端から端まで)」と強調していた。
ボディいっぱいに広がったディスプレイがRAZR Mの特徴だ。カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色 |
ブラックモデルの背面にはKEVLARファイバーを採用されている。ホワイトモデルはPET素材を使用 |
本体の厚さはカラーによって異なり、ブラックは約8.3mm、ホワイトは約8.8mm。MotorolaのRAZRシリーズの特徴でもある薄型を踏襲している。この挟額縁設計と薄型により、手にすっぽりと収まるサイズとなっていて、なおかつ大画面で動画やWebブラウジングなどを楽しむことが可能だ。
コンパクトボディに加えて堅牢性も備えており、画面には傷がつきにくい「Gorilla glass 2」を採用。また本体背面の素材にブラックモデルは米デュポンの高強度素材KEVLARファイバー、ホワイトモデルはPET素材を使用。加えて、本体側面には飛行機の機体にも使用される高品質アルミニウムフレームを採用している。それでいながら、本体重量は約128gと軽量化を実現している。
端末スペックとしては、1.5GHzのデュアルコアCPU、1GBのメモリを搭載。また、薄型ボディに2000mAhのバッテリーを採用することで、AXGP方式のSoftBank 4Gで約200時間、3Gで約520時間という長時間駆動を実現した。デニス・ウッドサイドCEOもイベントで「Motorolaはバッテリーのパワーの引き出し方を知っている」と述べ、バッテリーの持ちに自信を見せていた。