機能面での注目は、望遠撮影のサポート機能「フレーミングアシスト」がいっそう進化し、「探索」と「固定」の2モードに対応したこと。

「探索」は、一時的にズーム倍率を下げて、見失った被写体を再発見するための機能だ。使い方は、望遠撮影時に狙っている被写体が画面から外れてしまったら、レンズの側面にある「フレーミングアシスト-探索」ボタンを押す。すると、ズーム倍率が下がり、ボタンを押す前の撮影範囲の目安が白い枠で表示されるので、その枠を見ながら被写体を捉え直す。そして、ボタンから指を離すと再び元のズーム位置に戻る、という仕掛けだ。ボタンを押している最中にズームレバーを動かして、途中でズーム倍率を調整することもできる。

側面に、フレーミングアシストの「探索」ボタンと「固定」ボタンを装備

探索ボタンを押している間の表示範囲は、大/中/小の3段階から選べる

もうひとつのフレーミングアシストの「固定」は、光学式の手ブレ補正を任意のタイミングで作動させる機能だ。使い方は、レンズの側面にある「フレーミングアシスト-固定」ボタンを押すだけ。すると、画面の揺れが補正されるので、そのまま構図を決め、撮影を行うことができる。どちらも、望遠撮影の使い勝手を高める便利な機能だ。

手ブレ補正は、レンズの一部を平行移動させて光軸のズレを補正するレンズシフト式を内蔵する。補正の効果はシャッター速度換算で約4.5段分。試用では、しっかりとカメラを構えて慎重にシャッターボタンを押した場合、ズームのテレ端で1/60秒でもブレなく撮影でき、公称値通りの効果を確認できた。

手ブレ補正はマルチシーンに対応し、動画用のダイナミックISも機能する

液晶モニターは上下左右に可動するバリアングル式。構図選択の自由度は高い

電源はリチウムイオン充電池で、撮影可能枚数は液晶モニター使用時で約315枚

AF連続撮影(約0.8コマ/秒)やハイスピード連写(約13コマ/秒)に対応

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