撮影モードは、天面のモードダイヤルを使って計12モードを選択できる。カメラまかせのオートモードやシーンモードだけでなく、絞りやシャッター速度のマニュアル露出モードを備えることは、「PowerShot SX」シリーズ共通の特徴だ。また、本モデルはシリーズの最上位機らしく、JPEGに加えてRAWでの撮影もできる。

動画はMOV形式となり、最大で1,920×1,080ピクセル/24fpsに対応。ボディ背面の専用ボタンによって、素早く録画のスタート/ストップができ、ハイスピード動画やジオラマ風動画といった付加機能も楽しめる。

AFは、一般的なコントラスト検出方式を採用。一眼レフの位相差AFのような快適さは望めないが、コントラスト検出AFとしては高速のクラスだ。AFロックなどを上手に使えば、動きのあるシーンをとらえることも不可能ではない。

AFフレームは、好きな位置に動かせる「アクティブ」のほか、追尾が働く「キャッチAF」などを選べる

ダイナミックレンジ補正では、ハイライト部の白とびを軽減し、幅広い階調を再現できる

通常のJPEG記録のほか、RAW記録やRAW+JPEG記録を選べる

自動的に感度がアップする「ISOオート」は、その上限値と感度の上がりかたをカスタマイズできる

連写については、フル画素で最大約13コマ/秒の「ハイスピード連写HQ」に対応する。1回で最大10コマまでという制約はあるものの、スポーツシーンなど動体を連続的に撮りたい際に役立つ。そのほか、笑顔検出や寝顔検出、ワイド側で最短0cmのマクロモード、マルチアスペクト、マニュアルフォーカス、クリエイティブフィルターなどの機能を備える。

オプションのアクセサリーとしては、一眼レフのEOSと共通の外部ストロボやリモコンが使えるほか、レンズ前面にはアダプターを介して径67mmのフィルターが装着可能になっている。

液晶モニターやビューファインダーには、必要に応じて電子水準器やヒストグラムを表示できる

ボディ背面左上のショートカットボタンには、好きな機能を割り当てられる

各種機能の組み合わせを登録し、素早く呼び出せるカスタムモードは「C1/C2」の2つに対応

クリエイティブフィルターでは、鮮やかな色にする「極彩色」やイラスト風の「オールドポスター」など多彩な効果を選べる

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