10月2日から千葉県・幕張で開催されているIT・エレクトロニクスの展示会「CEATEC JAPAN 2012」。ここでは、ソニーブースのAV機器関連の展示内容についてお届けしたい。

ソニーブースでは、9月27日に発表した「BRABIA(ブラビア) KD-84X9000」が大量に展示されている。KD-84X9000は、「ブラビア」シリーズとして初めて4K液晶パネル(3,840×2,160ドット)を採用した84V型のモデルだ。

84V型の4Kテレビ「BRABIA(ブラビア) KD-84X9000」

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KD-84X9000による静止画の表示。近寄っても見ても(写真右)、高精細さが保たれている

ブースではゲーム、3Dなど多様な映像ソースで4Kを楽しめるが、その中でも4Kの高精細画質を体感しやすいのが、「高解像度写真を4K解像度で楽しむ」という展示だ。「PlayMemories Studio」から写真を表示させているのだが、画面に動きがないため、細かな部分まで確認でき、隅々まで鮮明に表示されていることが確認できる。画面に近づいて見てみると、特に斜めの線の部分でのジャギーが圧倒的に少ないのが分かる。

アップルケール前とアップスケール後とで、見え方の比較ができる

「フルHD映像を4K映像へアップスケール」のコーナーでは、アップスケール前の映像とアップスケール後の映像との比較が可能だ。

左側のKD-84X9000の表示では、文字のつぶれが少ない

また、「4K対応パネルによる高精細画像表示」のコーナーでは、4Kと2Kのディスプレイで新聞の紙面を表示し、文字の見え方を比べることができる。表示しているのは英字新聞で、日本語フォントの場合どうなるのかは気になるところだが、4K表示では、新聞見開きを全体表示した状態でも、さほど文字のつぶれはなく、判読可能なレベルだ。2K表示では文字が明らかにつぶれており、読みにくい印象を受けた。

3Dの体験コーナーも用意されている

駆動部分や電源を持たないため、非常に軽い3Dメガネ

84V型大画面での3D映像も体験できる。KD-84X9000の3Dは、フレームシーケンシャル方式ではなく、パッシブ方式を採用している。1ラインごとに右眼用、左目用の画像を表示し、偏光タイプの3Dメガネで見る方式だ。ブースで使用されていた3Dメガネはあくまで試作品で、製品に同じものが付属するというわけではないとのことだが、駆動部や電源などがないため、非常に軽量だ。

「10ユニットライブスピーカーシステム」の体験コーナー、「フルスクリーン専用画面でのゲーム対戦コーナー」(SimulView)も設けられており、かなりの賑わいをみせている。

「ヘッドマウントディスプレイ」の体験コーナー。「HMZ-T2」だけでなく「MDR-1R」のサウンドも体験できる

KD-84X9000の左には、ヘッドマウントディスプレイの体験コーナーが設けられている。10月中旬に発売されるヘッドマウントディスプレイ「HMZ-T2」の体験コーナーだ。

HMZ-T2が注目度の高い製品であるからか、こちらのコーナーを筆者が訪れた際には、60分待ちとなるほどの混雑ぶりだった。

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