LGエレクトロニクス・ジャパンは18日、同社が提供するNTTドコモの2012年秋モデル「Optimus G」に関する記者発表会を開催した。会場では未発表だった新機能が紹介されたほか、スペシャルゲストに俳優の向井理さん、タレントの小島よしおさんを招いたトークセッションも行われた。

スペシャルゲストとして向井理さん、小島よしおさんが招かれた「Optimus G」記者発表会

NTTドコモから発売予定の「docomo NEXT series Optimus G L-01E」は、Qualcomm製の1.5GHz クアッドコアCPU(APQ8064)を採用したAndroid 4.0搭載スマートフォン。HD表示対応の約4.7インチIPS液晶を搭載し、高速通信「Xi」に対応するほかワンセグ・おサイフケータイ・防水など日本向け機能を全てサポートする。

発表会に登壇したLGエレクトロニクス・ジャパン代表取締役のリ・ギュホン氏は「LGは、限りないイノベーションを通じてお客様の生活を豊かにしていきたいと考えています。本日発表のOptimus Gは、LGグループ各社の技術が結晶した製品。ユーザーの皆様を新時代へと導く端末です」と紹介した。LGエレクトロニクスは本端末をグローバル展開していく方針だ。

ゲストとして、クアルコムジャパン代表取締役社長のクリフォード・フィッキ氏が招かれた。同氏は「Optimus Gは弊社のクアッドコアCPU Snapdragon S4 Proが搭載された世界で初めてのスマートフォンとなりました。性能だけでなく、低消費電力という点についても非常に優れています」と述べ、NTTドコモ、LGエレクトロニクスとの協業に関して感謝の言葉を口にした。

発表会に登壇したLGエレクトロニクス・ジャパンのリ・ギュホン氏

クアルコムジャパンのクリフォード・フィッキ氏

新機能の紹介

LGエレクトロニクス・ジャパン モバイルコミュニケーションセールス&マーケティング統括部長の首藤晃氏からは、これまで未発表だった製品の新機能についての説明が行われた。「Qスライド」機能は、動画再生中に別の機能を利用できるというもの。スライドバーを操作することで再生中の映像コンテンツの透過率を変更できるようになっている。これにより、ホーム画面での操作やWebブラウジング、SNSの利用、メール作成などが動画を視聴しながら行える。

新機能を紹介するLGエレクトロニクス・ジャパン モバイルコミュニケーションセールス&マーケティング統括部長の首藤晃氏(写真左)

「Qメモ」機能では、手書きメモを画面に残したまま別の画面へ遷移できる。これにより例えば、通話発信時も間違えなくダイヤルすることが可能になる。Webで調べものをしたいときなどにも便利に利用できるだろう。

本日発表されたQスライド機能(写真左)とQメモ機能(写真右)

「ライブズーム」機能は、動画再生中にピンチインによるズーム機能が利用できるというもの。首藤氏は「高性能のグラフィックプロセッサ Adreno320を搭載している本端末だからこそ利用できる機能です」とアピールした。また、「デュアルスクリーン」はWi-Fi DirectやMHLでTVと接続し、動画などのコンテンツを楽しみながら、端末側ではWebブラウジングやメール作成、SNSなどの別の操作が行えるという機能。ビジネスシーンでの活用も可能。例えばプレゼンテーションソフトと連携すれば、スライド画面を出力しつつ端末側で次のスライドを確認する、といった使い方ができる。

ライブズーム機能(写真左)とデュアルスクリーン機能(写真右)

「スクリーンズーム」機能は写真のサムネイルやメッセージ、電話帳、カレンダーなど様々なものをピンチインの操作でズーム表示できるというもの。「アイコンカスタマイザ」では、頻繁に使用するホーム画面上のアイコンを拡大表示できる。

スクリーンズーム機能(写真左)とアイコンカスタマイザ(写真右)

動きの速い被写体もブレなく撮影できる「スマートシャッター」、音声認識でシャッターが切れる「ボイスシャッター」などカメラと連携した機能も搭載される。