Siri、そのほかiOS 6で気付いたいくつかのこと

Siriに関しても、「使える」というされる機能でもややイメージと違うものがあった。たとえば「スポーツ」の機能。Siriに野球の情報を聞いたところ、表示されたのはMLBの試合結果だった。日本語で表示されていたし、確かに野球の情報ではあるのだが、ちょっとなにかが違うような……。説明員に国内スポーツへの対応を聞いてみたが、現時点で教えてもらえることはないようだった。ただ、質問を認識してある程度正しい答えを返しているのは確かなので、この先コンテンツの提供先さえ確保できればすぐにでも日本プロ野球の情報を返してくれるようになるだろう。

またもうひとつ、Siriで「映画情報」が利用できるということになっているが、これはどうやらiTunes Storeでダウンロードできる映画の情報を呼び出せるということらしい。会場では漠然と映画の情報を尋ねることしかできなかったが、ジャンルなどを指定して検索できるのであれば有用そうだ。

野球の情報を尋ねるとMLBの試合結果を表示してくれる国際派のSiriさん

見づらくて申しわけない。ここにはiTunes Storeで購入できる映画の情報が表示されている

iTunes Storeもアップデートされていた。これまでよりもMac/PCのiTunesに近付いた印象で、おすすめやニューリリースのコンテンツがより目立つようになった印象だ。既報のとおりiTunesも10月に大幅アップデートされるとのことなので、どちらでも同じような感覚でコンテンツを購入できるようになっていくのではないだろうか。

iTunes Storeのインタフェースも刷新。Mac/PCのiTunesに近い印象

「ミュージック」まわりでは、Genius Mixが強調され、そのあたりインタフェースが変わったようだ。それからこれは後になって気付いたのだが、写真では画面の右上に「再生中」のボタンが見当たらない。これはたとえば楽曲再生中のみ表示されるようになったといったことなのだろうか? 後日確認したい。

また、「Passbook」については、テスト時点では米国のサービスがずらりと表示されていたものの、日本での利用はまだまだ途上のようだ。「Starbucks Card」が日本でも使えるのか聞いてみたが、無理とのことだった。

Genius MixがフィーチャーされていかにもMIXというインタフェースに

日本におけるPassbookはまだまだこれからか

「カメラ」では、キーノートのプレゼンテーションでも紹介されていたパノラマ撮影機能を試してみた。デモにもあったとおり、パノラマ撮影モードにしてデバイスを水平に動かす/だけでパノラマ写真が撮れる。

パノラマ機能を利用するには、カメラの撮影中に上部に表示される「オプション」をタップし、さらに「パノラマ」をタップ。すると画面上に指示が表示されるので、そのとおりにデバイスを動かせばいい

またもうひとつ、動画の撮影中に静止画を撮影する機能も利用できるようになっていた。これまでデモンストレーションなどであまり言及されていないように思うが、なかなか便利そうな機能だ。

動画撮影中に右下に現われるシャッターボタン。これをタップすると、動画撮影中でも静止画が撮影できるのだ

以上、駆け足ではあったがiPod touchとiPod nano、そしてiOS 6のいくつかの機能についてご紹介した。今回のレポートで不十分な点については、いずれ各製品を入手してから確認し、改めてご報告する予定だ。またこの記事とあわせて、iPhone 5を中心としたレポート記事もお読みいただければ幸いである。

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