ソニーは9月12日、デジタルビデオカメラ「ハンディカム」シリーズのレンズ交換式モデル「NEX-VG30」を発表した。発売は12月14日で、価格はオープン。本体のみのパッケージと、電動ズームレンズ「E PZ 18-200mm F3.5-6.3 OSS」が付属するパッケージ(「NEX-VG30H」)の2種類が用意され、推定市場価格は本体のみが18万円前後、NEX-VG30Hが27万円前後となっている。

「NEX-VG30」

静止画撮影がメインのミラーレス一眼「NEX」シリーズと同様に、「Eマウント」を採用するレンズ交換式ビデオカメラ。上部にマイクカプセルを4つ搭載した5.1chのサラウンドマイクロホンシステムや、フィルム映画と同じ24p記録への対応など、同じ「NEX」シリーズでもビデオカメラならではの動画撮影機能の充実が図られている。

今回、新たにシーソー式のズームレバーを搭載。電動ズームレンズ使用時のズーム操作を安定してなめらかに行うことが可能で、これによりレンズ一体型のビデオカメラと同じ感覚で使用できるようになった。ズームスピードは6段階で調整が可能。

電動ズーム用のレバーを本体に搭載

また、約235.9万ドット表示の有機ELを使用した電子ビューファインダー「XGA OLED Tru-Finder」を搭載。大型CMOSセンサーで捉えた映像を精細に表示可能だ。

撮像素子はAPS-Cサイズ(23.5×15.6mm)のExmor APS HD CMOSセンサーを採用。大型センサーならではのノイズを抑えた撮影や、ボケ味のある動画撮影が可能となっている。

その他の主な仕様は、マウントがソニーEマウントで、有効画素数が1,610万画素、動画の最大記録画素数が1,920×1,080ドット(フルHD)。モニターは約92万ドット・3型の液晶方式を採用する。

記録メディアはメモリースティック PRO デュオ/PRO-HG デュオ/XC-HG デュオ、SD/SDHC/SDXCカード(Class4以上推奨)が利用可能。記録形式はHD動画がAVCHD(MPEG-4 AVC/H.264)、SD動画がMPEG-2 PS、静止画がJPEG、RAWないしRAW+JPEG。

付属バッテリーの連続撮影時間は約3時間5分となっている。

本体サイズは約W91×D223×H130mm、重量は本体のみで約650g、NEX-VG30H付属のレンズとバッテリーを装着した状態で約1,420gだ。

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