パナソニックは12日、8月21日に発表済みのルームエアコン「Xシリーズ」の新製品について、スマートフォンで外出先から操作できる「どこでもリモコン」機能によってエアコンの運転を開始する機能を削除することを発表した。理由としては、同機能が電気用品安全法技術基準への適合に課題があると判断したためという。

8月21日に発表された「Xシリーズ」新モデル。10月19日より順次発売となる

「Xシリーズ」の新モデルは8月21日に一連の「スマート家電」製品のひとつとして発表されたもの。機能面ではAndroidアプリ「パナソニックスマートアプリ」からのコントロールが可能な点が最大の特徴となっており、「どこでもリモコン」機能で帰宅間際にあらかじめエアコンのスイッチを入れておく……といった使い方が紹介されていた。

今回の仕様変更では、電波を利用した外出先からの遠隔操作により運転オンにする機能が、監督官庁とも協議した結果、電気用品安全法 技術基準への適合に課題があると判断され、同基準へのより確実な適合を図るために遠隔操作機能のうち運転オンに至る可能性がある機能を削除することにしたのだという。設定メニューの「myエアコン設定」からも運転オンにする機能は削除される。

運転オン以外の機能については仕様の変更はなく、「どこでもリモコン」の運転状態確認機能などは搭載される予定。