富士フイルムは9月12日、インスタントカメラ「instax」シリーズの新モデル「instax mini 8 "チェキ"」を発表した。発売は11月9日で、価格はオープン。推定市場価格は8,000円前後となっている。

「instax mini 8 "チェキ"」

従来から「チェキ」の愛称で親しまれてきたインスタントカメラの新モデル。1998年の「チェキ」シリーズ発売後、デジタルカメラの普及や、スマートフォンで撮影後に即SNS公開するスタイルの浸透など、写真の楽しみもデジタル化の波が押し寄せたカメラ業界。そうした中で、撮影後すぐにプリントが可能なインスタントカメラの魅力は、かえって新鮮に受け止められていると富士フイルムでは分析しており、今回の新モデル発売となった。

新モデルは、従来の「instax mini 7S "チェキ"」と比較して約10%の小型化が実現され、より携行しやすくなっている。また、周辺部までクリアに捉えられる実像式ファインダーが採用されるとともに、ファインダー中央のターゲットの視認性が向上したことで、フレーミングも行いやすい。

撮影機能の面でも、「屋内・夜間」「曇り・日陰」「晴れ・薄曇」「快晴」の4段階の明るさ調整に加えて、「ハイキーモード」を新たに追加。絞りを2/3段開放できるようになっており、女性の間でトレンドとなっているソフトフォーカスの写真が撮れるようになっている。

主な仕様は、フィルムサイズが86×54mmで、画面サイズが62×46mm、レンズが2群2枚構成の沈胴式フジノンレンズ(焦点距離60mm)、シャッター速度が1/60秒。ファインダーは倍率0.37倍の実像式ファインダー(ターゲットマーク付き)で、内蔵フラッシュの対応撮影距離は0.6~2.7m、電池は単3形電池×2本。露光調整は手動切り替え方式となっている。

サイズはW116×D68.2×H118.3mm、重量は307g(電池、ストラップ、フィルム、専用接写レンズ別)。