カナダのResearch In Motion (RIM)は9月5日(現地時間)、同社が来年2013年第1四半期にもリリースを計画している「BlackBerry 10」について、同プラットフォーム向けのアプリ開発者に対して「Built for BlackBerry」と「$10K Developer Commitment」の2つのプログラムを提供することを発表した。

同プログラムは、BlackBerry 10向けのアプリを開発するデベロッパーに対して提供され、登録アプリが審査を受けた後に「Built for BlackBerry」のステータスを付与するものとなる。対象アプリはBlackBerry App World上に掲載される際に「Built for BlackBerry」のロゴが表示され、一定以上の品質を持っていることが保証される形だ。プログラムの審査登録自体は無料で、BlackBerry 10開始前に質の高いアプリを集めるための施策の位置付けとなる。なお、Built for BlackBerry Accessoriesプログラムについては有料提供となるようだ。まだ現時点でBuilt for BlackBerryに関する詳細は発表されていないが、今後秋のプログラムの正式ローンチのタイミングでWebサイトに記されることになるとみられる。

またBuilt for BlackBerryとともに提供されるのが「$10K Developer Commitment」で、こちらはアプリ開発者をApp Worldに積極誘致するための施策となる。Built for BlackBerryのプログラム登録者が対象で、BlackBerry 10ローンチ前にアプリ登録を済ませてアプリストア上で公開し、同アプリから1年間で得られる収益が最低でも1万ドル保証されるようになる。具体的には対象アプリによる売上が1年間で1000ドル以上で、もし1万ドルに満たない場合、その利益の差額をRIMが支払うというものだ。売上が1000ドルに満たない場合、あるいは1万ドルを超える場合は対象外となり、1000~1万ドルの範囲に収まるデベロッパーに対して最低でも1万ドルの売上を保証する。Built for BlackBerryと合わせ、早期プログラム参加のメリットを訴えるのが狙いとなる。