Texas Instruments(TI)は、業界最小クラスの1.8Aブラシ付DCモータドライバ「DRV8837」を発表し、低電圧動作のモータドライバ「DRV8x」ファミリのラインアップを拡充した。

「DRV8837」は、競合製品よりサイズが75%小型化されている。また、既存製品と比較して、RDS(ON)(内蔵の制御用FETの導通時ドレイン-ソース抵抗)を280mΩと50%、さらにスリープ時の消費電流を35nAと75%低減し、電池動作や低電圧動作のモーションコントロールアプリケーション、具体的には玩具、ガス/水道検針用スマートメータ、電子ロック、マイクロプリンタ、カメラなどの各種アプリケーションにおいて、電池動作時間の延長と熱特性の向上を実現すると同社では説明している。

また、ロジック電源とモータ電源の分離により、電池動作アプリケーションの起動時と停止状態時の性能を向上させた。動作電圧範囲は1.8~11V、最大で6個直列のアルカリ電池、もしくは2個直列のリチウムイオン電池パックで駆動するアプリケーションをサポートする。さらに、過電流、過熱、貫通電流および電圧低下ロックアウトなどの保護機能により、システムの信頼性向上と設計の複雑さを低減させた。

なお、パッケージは2mm角の8ピンWSON。価格は1000個受注時で0.45ドルから。この他、評価モジュール「DRV8837EVM」を参考価格25ドルで供給中。

TIの小型1.8Aブラシ付DCモータドライバ「DRV8837」