DeepSleepモードはM55とBluetoothデバイスの通信が途切れたまま90分以上が過ぎると起動する機能。通信可能範囲内(約10m以内)に戻った際にコールボタンを1回押せば、すぐにスリープ状態から復帰することができる。本製品のフル充電は、約90分で完了する。本体正面にはインジケータライトを備え、充電中/電池残量が少ないとき/ペアリングモード時などに光って知らせる。

側面には音量調節ボタン(写真左)と電源スイッチ(写真右)を備える

製品の先端にはmicro USBポートがある。本体正面にはインジケータライトを備え、充電中/電池残量が少ないとき/ペアリングモード時などに光る

風による雑音や通話中のノイズおよびエコーを軽減する「デジタルノイズリダクション」および「エコーキャンセリング」搭載により、通話品質が高い。また、音声着信時にはコールボタンを押すか「answer(アンサー)」と発声するだけで応答できる。逆に着信拒否したいときはコールボタンを1秒間長押しするか「ignore(イグノア)」と言えば良い。ボタンを押さずに応答/拒否できるので、両手がふさがっているシチュエーションで重宝するだろう。プロファイルはHSP/HFP/A2DP/SSPに対応。A2DPに対応しているデバイスを使用すれば、音楽やインターネットラジオを楽しむことができる。

実際に使ってみた

本製品を初めて使用する際は、電源を入れると自動的にペアリングモードが立ち上がる。したがって、スマートフォン側でデバイス検索して「PLT_M55」を選択すればすぐに接続が確立される。手順はとても簡単なので、Bluetooth製品を使い慣れていない人でも問題ないだろう。本製品はBluetooth Ver3.0準拠だが、下位互換があるのでv3.0に対応していないAndroid端末やiPhone、BlackBerryなどでも問題なく使用できる。またマルチポイント対応により、2台のBluetoothデバイスでペアリング接続を維持できる。

実際に本製品を使用して通話してみたが、相手の声を非常に明瞭に聞くことができ、こちらの声も問題なく相手に届いているようだった。次に音声着信時に「answer」あるいは「ignore」と発音してみたが、これは失敗することが何回かあった。本体の装着角度を調整したり、声の大きさ・発音の仕方などを工夫する必要があるようだ。もっとも、コールボタンを押すことでも着信応答/着信拒否、リダイヤルは行うことができるので、慣れるまでボタン操作で対応すれば支障はないだろう。

電子音声は英語のみに対応している。音声着信時には呼び出し音の後に「Answer or Ignore」との電子音声が流れた。そのほか、電源オン時には「Power ON」、ペアリング切断時には「Lost Connection」、ボリューム調整で音量が最大までいった際には「Volume Maximum」などといったアナウンスが再生された。

本製品のようなタイプのヘッドセットは、片耳用ということもあり、音楽を満足に楽しむにはやはり十分ではない。しかし本製品で音楽を聴くメリットもある。ひとつは、片耳が空くので移動中でも注意力が散漫にならないでいられる点。もうひとつは、メール着信に気付きやすくなる点だ。本製品は音声着信のみならずメール着信の際も着信音が流れる仕様。音楽を再生中であっても、曲が一時中断されてメール着信音が流れる。友人からのSMSやEメールを待っているとき、移動中だとバイブなどに気が付かないこともあるだろう。しかし本製品で音楽を聞きながら移動していれば曲が中断するので、確実に気が付くことができるのだ。

そのほか、通話中にスマートフォンのカレンダーアプリやメモアプリを起動させることも可能だった。電話しながら両手でスマートフォンの操作ができるので、とても便利に感じた。

(記事提供: AndroWire編集部)