LiVE for WebLiFE*の機能について
――それでは、「LiVE for WebLiFE*」の具体的な機能について教えてください。
平野:「「LiVE for WebLiFE*」は、HTML5とCSS3のフルjQueryサイトを作成するソフトウェアです。ですが、基本的にスクリプトは一切書く必要がないようになっています。操作も表示にシンプルで、作業に必要な項目以外表示しないので、技術的な点に関しては、ほとんど気にせずに簡単にWebページを作成できます。」
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ここで、実際に制作中の「LiVE for WebLiFE*」を使ってデモンストレーションを見せていただいた。あらかじめ、用意されているテンプレートやパーツの質が高いので、ユーザーが撮影した高解像度の写真などを使えば、簡単にオリジナルで完成度の高いWebが作成できる。本来であればjQueryやPhotoshopとIllustratorを駆使しながら丹念に作り込んでいく、あの質感のあるWebページだ。
――LiVE for WebLiFE*の操作感ですが、従来のWeb制作ソフトとは異なる感じがあります。 一般的にこういったサイトを作るためには、フルFlashで作るか、jQueryなどを利用してフルスクラッチで作成する必要があると思うのですが、ノンプログラミングでjQueryを活用できる点も魅力的ですね。
平野:「そうですね。制作プロセスとしてはスライドを作成している感覚に近いです。Web制作に慣れていない人には、アルバムソフトやワープロソフトにより近い操作感覚になっていると思います。ブログを利用している人にとっては、GUIが整理されている分、非常に"楽"な感じを受けるのではないでしょうか。
その一方でWebのことがわかるプロの人からすれば、裏の設定が"おぉ、なるほど"という作りになっています。お馴染みのマージン、パディングといった設定や、最近流行っている「パララックス」なども2つの画像を設定することで簡単に利用できます。ネットで探せばjQueryのソースコードが公開されていたりもしますが、これらのコードを利用してカスタマイズするには高い知識と技術が必要になります。一般のユーザーにとっては大変なことです。また外部に作成を依頼すればそれなりの費用がかかるわけですから、それを許されるのは限られた人たちですよね。
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パララックスとは、先鋭的なWebなどで流行の兆しを見せるデザイン効果のことで、スクロールに応じて奥行きと動きのあるWebサイトを構築できる。デザインに凝ったブランドやコーポレイトサイトでも目にすることが多くなってきた。ノンプログラマーでもこのような質の高いWebを創り出すことができる。
LiVE for WebLiFE*の今後の展開
――最後に、製品についての今後の展開などもお聞かせください
平野:「コラボレーションなども、どんどんやっていきたいと考えています。というのは、先ほどお話した「じぶんプロジェクト」によって、ミュージシャンの方や作家の方や社会活動を行っている方々がこのLiVE for WebLiFE*を通じて世界に自分たちの活動を発表されていくわけです。僕らは、そういう人たちの活動自体もピックアップしていきたいし、そういう人たちが必要としている機能も一緒に開発していきたいと考えています。
また、LiVE for WebLiFE*はWeb以外にもデジタルサイネージやスクリーンセイバーといった所にも応用できる可能性を秘めています。"これは、もうWebではないんじゃないか"そういった突っ込みをいれられるような面白い企画をこれからもやっていきたいですね」
――ありがとうございました。