次に、SCE JAPANスタジオ インターナショナルデベロップメント部の西沢学氏が登壇。PS3用アプリケーション「トルネ」の最新Ver.4.0がナスネとどのように連携するかについて、デモを交えて紹介した。
トルネ Ver.4.0では画面左上に、従来の「PS3」や「HDD」という項目に加えて、「nasne 1」が追加される。「PS3」は「トルネ」を表しており、「HDD」は増設した外付けHDD、そして「nasne 1」はナスネを追加した際に表示される。ちなみに2台目、3台目のナスネを増設した場合、「nasne 2」「nasne 3」と表示される。
トルネ Ver.4.0で追加される「nasne 1」の項目 |
ナスネをネットワークに接続すると、PS3が自動認識するため、面倒な設定作業は不要。また、接続状況はトルネの設定画面、「nasne情報」で確認できる |
こちらも実機を使ったデモンストレーションが行われたが、地上/BS/110度CSデジタルのチャンネル切り換えは非常にスムーズだった。各チャンネルの表示は1~2秒ほどで、とてもネットワーク越しに切り替えているとは思えないほどのスピード感を実現。もちろん、番組表の表示切り替えや番組予約も、従来と同様に"サクサク"と実行できる。
また、Ver.4.0では新たなサーチ機能を搭載。従来のトルネではサーチ表示をした際、サムネイル表示に若干時間が掛かっていたが、今回はサーチ表示した瞬間に全てのサムネイル表示が完了。すぐに目的のシーンを再生できるようになっていた。
そのほか、リモートアクセスサービス「Gガイド.テレビ王国CHAN-TORU」に対応。外出先などから3GもしくはWi-Fi経由でナスネにアクセスし、録画予約することが可能となっている。
最後に、ソニーのVAIO&Mobile事業本部 企画2部の安彦剛志氏が登壇。安彦氏からは「VAIO TV with nasne」が発表された。
VAIO TV with nasneは、「VAIO」シリーズ専用アプリケーション。VAIO TV with nasneがあれば、PS3がなくてもテレビ録画や視聴が行えるのが大きな特徴だ。
「トルネ」は一般的にPS3のゲームコントローラーをフル活用するために開発されたアプリケーションであり、VAIO TV with nasneもPCの機能や性能を最大限に引き出せるように企画・開発されている。ナスネと同様、シンプルさ、機能の豊富さ、快適さ、手軽さをモットーに設計されているという。
VAIO TV with nasneでは、home、video、guide、schedule、tvというカテゴリ分けとなっている。これはトルネの表記に合わせたもの。
ナスネとVAIOがあれば、PS3がなくても利用できる |
「VAIO TV with nasne」のメインインタフェース。左から現在の番組が放送される「テレビ」、録画番組が表示される「未視聴のビデオ」、オススメの「注目番組」が表示される |
そして、VAIOと接続することで追加されるのが、ブルーレイディスク(BD)やDVD、HDDへの書き出しだ。お気に入りの映像コンテンツをディスクに保存できるのは非常に大きなメリット。また、VAIOには最大8台までのナスネを接続でき、8番組の同時録画予約が可能だ。さらに、独自UIの番組検索も現在検討中で、その機能は後日発表されるとのこと。
気になる「VAIO TV with ナスネ(β版)」のリリースは、ナスネの発売に合わせた7月19日。Windows 7搭載のVAIOユーザーに無償で提供される予定となっている。
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