NTTドコモは16日、アニメ映画「ヱヴァンゲリヲン」とコラボレーションしたスマートフォン「SH-06D NERV」を6月から発売すると発表した。ヱヴァンゲリヲンのコラボレーションモデルとしては第2弾に当たり、「NERV特別仕様スマートフォン」という設定だ。スペックはベースモデルである「SH-06D」と変わらず、デザインと内蔵したUI、コンテンツがオリジナルになっている。月々サポートを考慮した実質の端末負担金は2万円台後半の見込みで、3万台の限定販売となる。
SH-06D NERVは、ヱヴァンゲリヲンで登場する組織「NERV(ネルフ)」の「官給品」という設定で、映画「ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:Q」の世界観を再現するように、制作会社のスタジオカラーがデザインを監修。
前回のコラボレーションモデル「SH-06A NERV」は折りたたみ型のフィーチャーフォンで、「一般隊員向け」という設定だったが、今回は「技術開発局や幹部が使う特殊な位置づけ」(ドコモ)のスマートフォンで、これが「裏流通品として一般に流れた」(同)という設定になっているそうだ。
幹部などが使う端末のため、劇中に登場するスーパーコンピュータシステム「MAGI」にアクセスできるという設定になっており、ホーム画面のUIは、このMAGIを模したデザインとなっている。標準でも3D風のUIになっているが、SH-06Dには3D液晶を搭載しており、3D表示に切り替えて表示することも可能。
全体的なUIやフォントも、映画のテイストに合わせたものになっているほか、アプリアイコンの変更機能も搭載。標準アプリを始め、ダウンロードしたアプリのアイコンも、端末の世界観にあったアイコンに変更することができる。
標準アプリは、世界観に沿ったアイコンで表示されるが、Googleやドコモのアプリなど、世界観に一致しないアイコンもある。アイコンを変更する機能もあり、これを利用することで、どのアプリでも世界観に沿ったアイコンに変更できる |
ボディデザインとしては、リアカバーの着せ替えが可能になっており、SH-06A NERVのアーミー調のデザインを踏襲したパネルに加えて、ミラー調の未来的なデザインを目指した「Type:MAGI」パネルも同梱する。ディスプレイ周辺にも模様を配置し、細かい部分のデザインにも配慮した。
内蔵コンテンツとしては、スタジオカラーが初めて制作したという3Dムービーを搭載。単純に変換したのではなく、今回の3D液晶用に制作したもので、劇中には登場しない限定シーンも含まれているという。
エヴァや使徒、エントリープラグなどの3Dモデリングデータ、「ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:破」における第8使徒戦を再現したオリジナルのタイムアタックゲーム、職員録といったコンテンツも搭載。職員録は、ネルフのメンバーが表示され、メッセージ送信による疑似的なチャット、音声付きアラームなどが利用できる。当初は「伊吹マヤ」のみだが、今後追加キャラクターを配信するという。
そのほか、SH-06Dはモバキャス放送の「NOTTV」に対応しているが、NOTTVでは映画に合わせたヱヴァンゲリヲンのコンテンツを編成する予定で、こうした特別番組も視聴できる。
ハードウェアスペックはSH-06Dと変わらない。前モデルのSH-06A NERVも当初3万台限定だったものの、予約サイトの不具合のため、最終的には3万7,000台が発売された。今回は基本的に3万台限定での販売になる。
(記事提供: AndroWire編集部)