日本マイクロソフトは5月10日、エレマテックがグローバルで展開するビジネスを支える情報プラットフォームとして、「Microsoft Office 365」の「Exchange Online」「SharePoint Online」「Lync Online」を採用し導入を開始したと発表した。

「SharePoint Online」のWebページ

エレマテックは、現在国内21拠点、海外36拠点において、エレクトロニクス関連の材料および部品の供給をはじめ、優れた物流機能と情報を提供するサービスネットワークを確立している。2009年、大西電気との合併に伴って国内外でのメールドメイン統一を決定したが、それにはメールサーバの集約が必要と判断し、グローバル共通の情報プラットフォームをクラウド環境にすることとした。

Office 365導入の背景と効果については、「海外拠点ではGoogle Appsを採用していたが、中国からのメール送受信のレスポンス速度が課題となっていたほか、国内では Google AppsのWeb画面がなじまないという声も多くあった。あわせて、強化予定のセキュリティ対策の費用が比較的安価に実現できる点から、国内外を統一するクラウド環境としてOffice 365を採用した。国内外のシステムの一元管理を自社のリソースを使わずに実現することで、業務の効率化、メールシステム管理の負担の大幅減少、国内、海外間の音声通信をLyncで行うことで通信コスト削減も見込んでいる」としている。

現在は、国内のシステム切り替えを先行して実施しており、移行完了後に海外現地法人を順次集約する予定となっている。イントラネットサイトや掲示板はSharePoint Onlineに移行する予定。