NECは8日、液晶一体型のAVデスクトップPC「VALUESTAR W」シリーズの2012年夏モデルを発表した。電源オフの状態から、約2秒でテレビの視聴が可能となる「ぱっと観テレビ機能」を搭載。また、高画質化回路「彩りプラスex」を新たに採用など、AV機能を向上させている。5月下旬より販売を開始。価格はオープンで、店頭予想価格はIntel Core i7-2670QM(2.20GHz)を搭載し、3D対応の「VW970/HS」が250,000円前後。3D非対応の「VW770/HS」が230,000円前後。Intel Core i5-2450M(2.5GHz)を搭載した「VW570/HS」が205,000円前後。

「VALUESTAR W」シリーズは液晶一体型PCの最上位シリーズに当たり、23型IPS液晶や地上デジタル/BS/CSの3波とひかりTVに対応したダブルチューナーを搭載したAVPC。電源オフの状態から約2秒でテレビの視聴が行える「ぱっと観テレビ機能」を同社の製品として6年ぶりに採用。地上デジタル/BS/CSの3波の視聴をはじめとして、番組表の閲覧や録画予約が行える。「ぱっと観テレビ機能」は専用のチューナーを利用するため、ダブル録画中でも別チャンネルの視聴も可能となっている。

同社製PCのテレビ機能である「SmartVision」も強化。録画した番組をホームネットワークを通じて、スマートフォン(MEDIAS N-04D)でストリーミング再生が行えるほか、録画した番組をスマートフォン用に解像度を落としつつダビングをする「外でもVIDEO」がワイヤレスに対応し、有線での接続が不要となった。

AV機能の強化として、高画質化回路「彩りプラスex」を新たに採用。IP変換処理機能により、高精細なプログレッシブ表示やノイズの低減を行う。また、従来機でも採用されていたYAMAHAサウンドシステムを搭載。従来機よりもスピーカー出力を強化し、2.1chを実現する。

VW970/HS

最上位モデルの「VW970/HS」は、3D表示に対応。「VW770/HS」との違いは、「VW970/HS」が3D対応の有無のみ。

主な仕様は、CPUがIntel Core i7-2670QM(2.20GHz)、チップセットがMobile Intel HM77 Express、グラフィックスがIntel HD Graphics 3000(CPU内蔵)、メモリがPC3-10600 8GB(4GB×2)、ストレージが約3TB SATA HDD、光学ドライブがBDXL対応ブルーレイディスクドライブ、ディスプレイが23型ワイドスーパーシャインビューLED IPS液晶(1,920×1,080ドット、「VW970/GS」は偏光板方式3D対応)、OSがWindows 7 Home Premium SP1 64bit版。テレビ機能は、3波とひかりTVに対応したデジタルテレビチューナー×2を搭載する。

VW570/HS

ファインホワイト

クランベリーレッド

ファインブラック

「VW570/HS」はCPUにIntel Core i5-2450M(2.5GHz)を搭載。メモリがPC3-10600 4GB(4GB×1)、ストレージが約2TB SATA HDDのほかは仕様は上位モデルとほぼ同様となっている。 カラーはファインホワイト、クランベリーレッド、ファインブラックの3色が用意されている。

インタフェースは全モデル共通で、ギガビット対応有線LAN、IEEE 802.11a/b/g/n対応無線LAN、USB 3.0×4、USB 2.0×4、HDMI出力×1、HDMI入力×2、D端子×1、音声入力端子×1、マイク入力、ヘッドホン出力、Webカメラ(92万画素)、デュアルメモリースロット×1など。

本体サイズは、W560×D237×H447mm。重量は「VN970/HS」が約15.8kg、「VN770/HS」/「VN570/HS」が約15.5kg。