電源スイッチを回すと、コトンという小さな音を鳴らしてセンサークリーニングが行われ、約1.2秒で液晶モニターが表示される。液晶モニターは3型・約92.1ドットのTFT方式のものを搭載。液晶の視認性や精細感は標準的なレベルだ。ビューファインダーは非搭載で、オプションでも用意されていない。標準ズームが主体の使い方であれば、ビューファインダーがなくても大きな不自由はないが、明るい屋外では反射のため液晶モニタがやや見えにくくなる。
撮影モードは、フルオートからフルマニュアルまでを完備する。天面のモードダイヤルでは、10種類の撮影モードを選択でき、シーンモード選択時はさらにメニューから19モードを選べる。絞りやシャッター速度は天面の電子ダイヤルで調整し、露出補正は専用ボタン+電子ダイヤルで操作する。
AFはミラーレスカメラで一般的なコントラスト検出方式を採用する。AFスピードについてはまずまずといったところ。スポーツなどの動きの速いシーンをアップでとらえるのは困難だが、日常風景をスナップするレベルでは大きなストレスは感じない。ちなみにK-01は、レンズマウントに従来の一眼レフと同じKマウントを採用し、従来のレンズをそのまま使用できることが大きな特長であり、独自の魅力になっている。他社のミラーレスカメラとは異なり、コントラストAF用に最適設計されたレンズではないので、AFが超高速でないのは仕方ないところだ。
AFの際にジジーという駆動音が鳴るのは少々うるさい。今回試用したのは、SDM(超音波モーター)タイプではない薄型の単焦点レンズと標準ズームレンズだったが、より高価なSDMレンズならAF駆動音は低減するだろう。
シャッターは、従来の一眼レフ機と同じくメカニカルシャッターを採用する。レリーズ時のシャッター音は非常に静かで、振動は少なめ。シャッターボタンの感触も良好といえる。