撮像素子は、新開発したAPS-Cサイズ(23.7×15.7mm)のCMOSセンサーで、有効画素数は約1,628万画素となる。画像処理エンジンには、動画関連の処理を強化した「PRIME M」を搭載。初期設定の画質は、彩度とコントラストをやや高めた見栄え重視の傾向だ。カスタムイメージを切り替えることで、自分好みの色や階調に変更することももちろんできる。

感度はISO100~12800で、拡張設定では最高ISO25600の増感に対応する。撮像素子が大型ということもあり、高感度の画質は優秀だ。ISO1600くらいまではノイズがあまり気にならず、用途によってISO3200以上でも実用的といえる。

トータルとしては、斬新なボディデザインは人によって好みが分かれるが、カメラとしての機能と操作性、画質は良好で、バランスの良いカメラに仕上がっている。ただ、欲を言えば、例えばバリアングル液晶のような、従来のKシリーズにはない"プラスα"の価値がもう少し欲しかったとも思う。

携帯性よりも使い勝手と拡張性を重視し、すでに豊富に揃ったKマウントレンズを活用できる点は、他社のミラーレス機に勝る大きなメリットだ。圧倒的な超薄型を誇る単焦点レンズ「smc PENTAX-DA 40mm F2.8 XS」をはじめ、Kマウントには個性的なレンズが数多くある。レンズ優先でK-01を選ぶ、という判断も悪くないだろう。

撮影モード:絞り優先AE(F8 1/400秒) / 露出補正:-0.3 / 感度:ISO100 / WB:太陽光 / レンズ:「smc PENTAX-DA L 18-55mm F3.5-5.6 AL」

撮影モード:絞り優先AE(F8 1/320秒) / 露出補正:-0.3 / 感度:ISO100 / WB:太陽光 / レンズ:「smc PENTAX-DA L 18-55mm F3.5-5.6 AL」

撮影モード:絞り優先AE(F4 1/8秒) / 露出補正:-0.3 / 感度:ISO400 / WB:オート / レンズ:「smc PENTAX-DA 40mm F2.8 XS」

撮影モード:絞り優先AE(F2.8 1/15秒) / 露出補正:+0.3 / 感度:ISO400 / WB:オート / レンズ:「smc PENTAX-DA 40mm F2.8 XS」

撮影モード:絞り優先AE(F2.8 1/13秒) / 露出補正:-0.7 / 感度:ISO100 / WB:太陽光 / レンズ:「smc PENTAX-DA 40mm F2.8 XS」

撮影モード:絞り優先AE(F5.6 1/6秒) / 露出補正:±0 / 感度:ISO100 / WB:オート / レンズ:「smc PENTAX-DA 40mm F2.8 XS」

ISO感度別の作例。上段左から順にISO100/200/400、中段左から順にISO800/1600/3200、下段左から順にISO6400/12800/25600で撮影。撮影モード:絞り優先AE(F11) / 露出補正:-0.3 / WB:オート / 高感度ノイズ低減:オート / レンズ:「smc PENTAX-DA L 18-55mm F3.5-5.6 AL」

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