消費電力測定(グラフ65)

最後にこちらを。測定方法はこちらと同じである。

まずベンチマーク稼動直前の、いわゆる「無負荷」状態での消費電力であるが、

GeForce GTX 580 : 107.1W
GeForce GTX 680 : 102.5W
Radeon HD 7970 : 95.3W

といった具合になっている。GeForce GTX 680も性能の割には下げている感じだが、Radeon HD 7970は更に一歩先といった感じだ。もっとも今回Radeon HD 7970はリファレンス製品ではないので、ひょっとするとリファレンスだともう少し消費電力が増えるかもしれない。一方の稼働中の消費電力であるが、4つのテストの負荷時の平均は、

GeForce GTX 580 : 294.0W
GeForce GTX 680 : 260.6W
Radeon HD 7970 : 287.9W

ということになっており、待機時との消費電力差はそれぞれ、

GeForce GTX 580 : 186.9W
GeForce GTX 680 : 158.1W
Radeon HD 7970 : 192.6W

となる。省電力という観点では、間違いなくGeForce GTX 680が一番優れているという結果になった。ただグラフ65を見ていただくと判るが、Game Test 1やGame Test 3は3つの製品とも消費電力はさして変わっておらず、一方Game Test 4や特にGame Test 2では不思議と消費電力が低いという、ちょっと面白い構図になっている。これまでいくつかのGPUでこれを行ってきたが、Game Test 1~4は概ね同じ消費電力で、今回のようにTestによって消費電力が変わるという結果は初めて見る。このあたり、どんな具合にGame Test 2で省電力化が達成できたのかはちょっと中身を知りたい部分である。