アップルの新型タブレット「iPad」の販売が16日、開始された。パフォーマンスの向上や高速ネットワークへの対応、液晶の解像度向上などの高機能化を果たし、さらに使い勝手がよくなった。ソフトバンクショップ銀座では、孫正義社長が登場する発売記念イベントも実施され、孫社長は、新しいiPadが「スティーブ(・ジョブズ、前アップルCEO)の思いが込められた作品」とアピールした。
新しいiPadは、液晶サイズは9.7インチで従来と同等ながら、解像度を2,048×1,536ピクセルと高解像度化。ピクセル数は前モデル比で4倍となり、iPhone 4Sと同じくRetinaディスプレイとしてアピールされている。デュアルコアCPUに加えて、グラフィックスをクアッドコア化してパフォーマンスを向上させた。サイズはわずかに厚く、重くなったが、バッテリ容量を増やしたことで、iPad 2並みの10時間駆動を実現した。
次世代高速通信のLTEもサポート。日本国内では現段階では利用できないが、米国ではLTEを使った高速通信が可能。ソフトバンクでは、新たに割り当てられた900MHz帯を使って、7月25日からHSPA+の通信サービスを提供。新しいiPadも対応しており、下り最大21Mbpsでの通信が可能になる。