米Googleは3月14日(現地時間)、同社モバイル端末向け地図ソフトの最新版「Google Earth 6.2」の提供を開始した。リリースによればAndroidとiOS版の両対応となっているが、現時点で6.2のダウンロードが確認できるのはAndroid版のみとなっている。Google Play Storeの当該ページを参照のこと。最新版での主な特徴はKMLファイルの取り込みによるマップのカスタマイズとGoogle Earth Galleryのサポートの2点となっている。

KMLはベクターグラフィックや画像、テクスチャーを組み合わせたパーツ描画の拡張フォーマット形式で、これをGoogle EarthやGoogle Mapsに取り込むことにより、特定のポイントに描画パーツを表示させることが可能。例えば巨大なビルやオブジェ、施設など特定のランドマークを描画したKMLファイルを用意することで、地図上に通常の街のマップパーツに組み合わせる形でランドマークを表示させることができる。Googleが用意したサンプルでは、ニューヨークの自由の女神やインドにあるタージマハルなどが表示される様子が確認できる。従来までデスクトップ版Google Earthのみでサポートされていた機能で、今回初めてモバイル版でのサポートが行われた。

KMLファイルの取り込みでインドのタージマハルも地図上で綺麗に再現

もう1つはGoogle Earth Galleryと呼ばれる機能のサポートで、歴史地図や特定イベントのリアルタイム追跡など、表示レイヤに追加する形でさまざまな地図関連情報をGoogle Earthで楽しむことができる。またGoogle Earth for Android特有の機能として「Share」がサポートされており、現在ユーザーが見ている画像をGoogle+やGmailなどのアプリやサービスを介して他のユーザーと共有することが可能だ。

地震情報やハイキングルートを確認するGoogle Earth Galleryも利用可能