災害情報まとめサイトの常設

グーグルが提供する各種、災害関連情報サービスやツールをまとめたサイト「http://google.co.jp/saigai」を常設する。前述の各種サービスを集約したほか、クライシスレスポンスチームの活動についても情報をまとめて掲載するという。これにより「何の情報がどこにあるのか」が明確になるとのことだった。

常設される災害情報まとめサイトのイメージ

クライシスレスポンス活動記録の公開

徳生氏は「これほどIT技術が災害対応に利用されたケースは、いままでなかった。しかし全てが成功したわけではなく、うまくいかなかった・使われなかったサービスもたくさんあった」と先の震災を振り返る。これを踏まえ「情報サービスには何ができ、何ができなかったのか」第三者の視点から記録と検証、そして将来への提言を行おうという取り組みがクライシスレスポンス活動記録の公開だ。ジャーナリストの林信行氏とライター・エディターの山路達也氏に依頼し、活動記録を「東日本大震災と情報、インターネット、Google (URL: http://g.co/kiroku311)」に公開していく。今後、毎週金曜日に1本ずつ連載形式で記事を公開する予定だという。

東日本大震災と情報、インターネット、Google

最後に質疑応答の時間がもうけられ、徳生氏および同社シニアエンジニアリングマネージャーの賀沢秀人氏らが記者団の質問に答えた。災害時にシステムを確実に動かす方策はあるのか、という問いには「データセンターに関しては、世界中に散在する強靭な設備を利用してサービスを展開することが可能」と説明。そのほか、グローバルで活動しているクライシスレスポンスチームと情報を共有し連携することで対応していくという。また、パートナー各社との情報共有については自動化を進めており、これにより例えばグーグルが停電に陥っても、パートナー各社のPCが動いていれば情報の更新が可能になるとのことだった。

大きな余震を経験して以来、小さな備えの重要性に気づいたと話す賀沢氏

先の災害の経験により改善されたものや反省点はあるか、との質問には「パーソンファインダーの検索条件はもともと限られたものだったが、ふりがな検索に対応し、同姓同名の人がいる場合は住所で絞りこみ検索をかけられるようになった。これはユーザーの要望に応える形で改善された例」と説明。そのほか日本で普及している小さい画面の携帯電話でも使いやすいように、パーソンファインダーのUIが日本仕様に変更された点も改善点だという。反省点については「オンラインサービスが利用できない人々に対して、サービスの提供ができなかったこと」。これは今後の課題でもあるとのことだった。

パーソンファインダーのコンセプトはデータベースをひとつに集約させることだという。個人でのデータの出し入れを自由にすると同時に、他社の提供するオンラインデータベースと連携して、今後より使いやすく迅速に対応できるものにしていきたい考えだ。

震災時にはどのような情報が提供されていたのか、との質問には「道路情報、避難所情報、生活情報、電車や停電に関する情報などを自治体・ボランティア・メディアなどと協力して地図上に表示していた」と回答した。

グーグルでは今後、より速く広範囲に、もっと多くの情報を伝えるために、より多くのパートナーと備えを進めていきたいとしている。安否情報やインフラ、ライフラインに関する情報、さらに災害時に必要とされるデータの提供には同社のフォームから連絡することが可能だ。

より多くのパートナー会社と連携を進めていく方針

(記事提供: AndroWire編集部)