Python Programming Language

2月25日(現地時間)、Pythonの各バージョンのリリース候補版が公開された。公開されたのは「2.6.8」「2.7.3」「3.1.5」「3.2.3」のリリーステスト版。いずれのバージョンも、いくつかのセキュリティフィックスが行われているという。

2.6系と3.1系では、現在セキュリティフィックスのみでバイナリの配布は行っておらず、ソースコードのみを配布している。どちらのバージョンも機能の追加や変更、新たなバグフィックスなどの公開予定はない。2.6.8は2.6.7で報告されたセキュリティ問題を、3.1.5は3.1.4で報告されたセキュリティ問題を修正している。プロジェクトでは、2.6系は2013年10月まで、3.1系は2014年6月までをセキュリティフィックスの対象期間としている。

2.7系は、2.xシリーズの最後のメジャーバージョン。メンテナンスやバグ修正を目的としたブランチで、機能の追加や変更などは実施されない。2.7.3もセキュリティフィックスのみとなっている。2.7系には3.1で導入されたいくつかの機能がサポートされており、例えば、floatのrepr() 改善やmemoryview オブジェクトなどを3.xシリーズからバックポートしている。

3.2系は、3.xシリーズの改善や安定化を行なっているバージョン。3.xシリーズはPythonの最新版で、新機能の追加はこのバージョンで行われるが、3.2.3のリリース候補版ではセキュリティやバグフィックスがメインとなっている。