スマートフォンやタブレット端末の台頭もあり、ここ最近モバイルノートのあり方が変わりつつある。一昔前に比べると携帯性を最重視した超小型モデルのニーズが減少し、代わりに比較的大きめの液晶ディスプレイを搭載したスリムノートの人気が上昇しているのだ。各社とも画面の見やすさと持ち運びやすさを両立しやすい、13.3型ワイド液晶ディスプレイを採用したモデルに注力しつつある。
東芝の「dynabook R731/39E」もそのひとつで、13.3型液晶を搭載しながら、最薄部18.3mm、質量約1.29kgという薄型軽量ボディが最大の特長。それでいて、光学ドライブを内蔵しているため、ドライブ非搭載のウルトラブックなどと比べると幅広いシーンで利用することが可能だ。
片手でも楽に持ち運びできる軽量ボディながら基本性能は充実しており、CPUに通常電圧版の第2世代Core i7-2640M vProプロセッサー(2.80GHz)を採用している。ターボ・ブースト利用時の動作周波数は最大3.50GHzで、動画のエンコードをしながらWebサイトを閲覧するといった使い方でも、動作があまり重くならないのがうれしい。しかもストレージは128GBのSSDを装備。HDDに比べてデータアクセスが高速なので、ソフトの起動やファイルの読み込みなどが非常にサクサク快適に行える。
参考のためベンチマークソフトのPCMark7で性能をチェックしてみたところ、PCMarkスコアは4,030を記録。モバイルノートとしては高めの数値で、パフォーマンスのよさがうかがえる結果となった。また、Windowsエクスペリエンス インデックスの結果は図の通りで、プロセッサとプライマリハードディスク(SSD)の数値がとくに高くなっているのが分かる。
性能が高いとバッテリーの持ちが気になるところだが、本機の場合は標準バッテリパック装着時で最大13時間、オプションの大容量バッテリパック装着時で最大18時間の連続駆動を実現している。省電力をあまり意識しない使い方でもカタログ値の半分は持つので、日帰りの出張程度ならACアダプタを一緒に持ち歩かなくても安心して使えるはずだ。
本体には「東芝バッテリーマネージャー」というツールがインストールされている。自宅で電源につないで使うことが多い場合は、「eco充電モード」にしておくとバッテリー寿命を延ばすことができる。モバイル時にできるだけ長く使いたい場合は「通常充電モード」にしておこう |
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