続いてのコラボレーション情報は、カプコンとレベルファイブのコラボレーションタイトル『レイトン教授 vs. 逆転裁判』。もちろん、登壇したのはレベルファイブ代表取締役社長/CEO 日野晃博氏。

日野氏は「よく、こんなコラボレーションが実現したなと改めて思っています。巧さんから毎回『レイトン教授』シリーズのプレイ感想をメールでいただき、その中で『もしかしたらこんなコラボができるんじゃないか?』と思っていました。また、今回の課題は片方のメーカーだけで作るのではなく、『キチンとした合作』を作るということでした」と、本作にかける思いを熱く語っていた。

会場に登壇したレベルファイブ代表取締役社長、日野氏(写真中央)

「今回カプコンさんには申し訳ないぐらい、巧さん主導のプロジェクトとして進めさせていただいています」とコメントした日野氏

そのほか、巧氏による実機デモンストレーションも行われた。今回のデモでは3Dポリゴン化された『逆転裁判』キャラクターたちや、複数の証人を尋問する新システム「群集裁判」などが披露された。さらに新情報として、ゲーム中のアニメーションの製作を、『エウレカセブンAO』や『の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星』などを手掛けた「BONES(ボンズ)」が担当することが発表された。

気になる『レイトン教授 VS 逆転裁判』の発売時期については、「2012年中」とのこと。練りこまれたストーリーと数々の新システムを搭載した本作、新情報が入り次第、お伝えしていきたい。

巧氏による実機プレイを披露。ポリゴンキャラクターが違和感なく滑らかに動いていた

クオリティの高いアニメーション制作に定評のある「BONES」を起用

「BONES」が手掛けた『レイトン教授 vs. 逆転裁判』のアニメーションシーン

また、今回の「特別法廷」を行うにあたり、各界から応援メッセージが届いていた。宝塚公演『逆転裁判 蘇る真実』で主役を務めた、蘭寿とむさんや、ミステリ作家の有栖川有栖(ありすがわありす)氏からの熱いビデオメッセージが流れ、会場から大きな拍手が送られていた。

その後、「本シリーズで好きな音楽は?」のアンケート結果で2位を獲得した「大江戸戦士トノサマンの唄」をスペシャルゲスト、水木一郎氏が熱唱した。トノサマンのスーツアクターも登場し、華麗なパフォーマンスを見せてくれた。さらに、アンコールソングとして、『逆転裁判4』のキャラクター、牙琉響也が歌う「牙琉 響也 ~LOVE LOVE GUILTY」も披露。会場が大歓声に包まれた。

水木アニキによる熱きボイスが会場に響き渡る

アンコールで歌われた「牙琉 響也 ~LOVE LOVE GUILTY」

会場が一体化したイベントもいよいよ大詰め。開発陣が再び集結し、iPhoneやiPad向けの『逆転裁判 123HD ~成歩堂 龍一編~』の発表が行われた。本作は『逆転裁判 蘇る逆転』『逆転裁判2』『逆転裁判3』をセットにしたタイトル。対応機種はiPhone 3GS/4/4S、iPod Touch 3rd/4th、iPad/iPad 2で、価格は下記のとおりだ。タッチによる快適プレイと、オリジナル原画からHDでリマスタリングされたグラフィックが特徴だ。

『逆転裁判 123HD ~成歩堂 龍一編~』

  • 逆転裁判 蘇る逆転(1~2話):無料
  • 逆転裁判 蘇る逆転 (3~5話):600円
  • 逆転裁判2 (1~5話):600円
  • 逆転裁判3 (1~4話):600円
  • 逆転裁判1+2+3:1,200円

『逆転裁判 123HD ~成歩堂 龍一編~』のロゴ

『逆転裁判 123HD ~成歩堂 龍一編~』のスクリーンショット

そして、最後に発表されたのが、シリーズ最新作『逆転裁判5』の制作決定だ。スクリーンに『逆転裁判5』のロゴが映し出されると、会場から今日1番となる大きな歓声が上がった。現在のところ、対応機種や発売日、価格などはすべて未定。

シリーズ最新作が発表され、大歓声に包まれた『逆転裁判5』のロゴ

熱い余韻を残しつつ、幕を下ろした今回のイベント。今年も大注目のタイトルであることは間違いないようだ。

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