日本語入力を有効にする

最後に日本語入力を有効にしましょう。Haiku R1/Alpha 3にはUNIX系OSで有名なCanna(かんな)が用意されており、コマンドライン操作に慣れたユーザーであれば簡単に有効にすることができます。操作は「/boot/optional/system/add-ons/input_server/methods/canna」を「/boot/home/config/add-ons/input_server/methods/」にコピーするだけ。今回は手順を簡略化するためにTerminalを使用していますが、デスクトップを右クリックすると表示されるコンテキストメニューからフォルダーをたどってコピーしても同様の結果を得ることができます(図19~22)。

図19 Haikuメニューをクリックし、メニューから<Applications>→<Terminal>とクリックします

図20 「Terminal」が起動したら「cp /boot/optional/system/add-ons/input_server/methods/canna /boot/home/config/add-ons/input_server/methods/」と入力して[Enter]キーを押します

図21 これでパネルに「Canna(かんな)」のアイコンが選択可能になります

図22 [半角/全角]キーで日本語入力のオン/オフを切り替え、日本語入力が行えるようになります

なお、LinuxやBSD界隈で有名なIME「Anthy(アンシー)」もHaikuに移植されています。Webブラウザー経由のダウンロードと導入手順を解説するため、「Anthy for Haiku」を導入してみましょう。ただし、VMイメージでHaikuを使っている場合は事前操作が必要となります。その理由はHaikuのVMイメージに収録されている仮想HDDの容量が最小限に抑えられており、ダウンロードなど一時的容量が不足してしまうため、このままでは誤動作を起こしかねません。そこで、一緒に同こんされている2GBの仮想HDDをマウントし、Webブラウザーのダウンロード先を変更してください(図23~29)。

図23 デスクトップの何もないところを右クリックし、メニューから<マウント>→<Blank_BFS>とクリックします

図24 確認メッセージが表示されたら、<読み書き>ボタンをクリックします

図25 デスクトップにデバイス「Blank_BFS」が現れました

図26 先の手順を参考にTerminalを起動し、「cd /Blank_BFS」と入力して[Enter]キーを押します。続いて「mkdir Temp」と入力して[Enter]キーと押してください

図27 Haikuメニューをクリックし、メニューから<Applications>→<WebPositive>とクリックします

図28 WebPositiveが起動したら、<Window>メニューから<Settings>をクリックします

図29 「Download folder」を「/Blank_BFS/Temp」に変更してから<Apply>ボタンをクリック。ウィンドウを閉じれば設定完了です