東芝は11日、液晶テレビレグザの新シリーズ「ZT3」を発表した。ラインナップは「47ZT3」「42ZT3」の2モデルで、いずれも1月18日発売。価格はオープンで、推定市場価格は47ZT3が31万円前後、42ZT3が23万円前後と見られる。

2D表示モデルのみの「ZT3」シリーズ

「ZT3」シリーズ最大の特徴は「タイムシフトマシンCEVO」の採用だ。同機能は、昨年の春に発売した「ZG3」シリーズにも採用されていたが、「ZG3」シリーズは3D表示にも対応するハイグレードモデル。「ZT3」シリーズは、タイムシフトマシン機能は使いたいが、3Dは必要ではないという人に向けたタイムシフトマシンの普及モデルとなっている。

搭載しているチューナーは地上デジタル×9基に、BS/110度CSデジタル×2基で、地上デジタル放送用のチューナーのうち、6基がタイムシフトマシン用だ。内蔵しているHDDの容量は1.5TB。これはタイムシフトマシン専用で、最大で6ch、30時間分の番組を一時保存することができる。それ以外に普通に番組を録画するには、USB接続タイプの外付けHDDを使用する。タイムシフトマシン用以外に、地上デジタル用×3、BS/110度CSデジタル用×2基のチューナーが搭載されているので、地上デジタル放送の番組を視聴中の場合でも、裏番組の、2番組同時録画が可能だ。2番組同時録画中に、両方の番組にマジックチャプター機能を利用することもできる。なお、市販のハブを利用することで、最大4台までのHDDを同時接続することが可能だ。録画した番組は、ネットワーク上にあるDTCP-IPに対応したテレビ、あるいはプレーヤーから視聴することもできる。スマートフォンと連携する「Regza AppsConect」にも対応している。

おもな仕様は、本体サイズがW1,127×D254×H756mm(47ZT3)、W1,017×D254×H694mm(42ZT3)で、重量が21.5kg(47ZT3)、16.5kg(42ZT3)。定格消費電力が189W(47ZT3)、181W(42ZT3)で、年間消費電力量が143kWh/年(47ZT3)、141kWh/年(42ZT3)となっている。使用しているパネルはIPS方式の倍速駆動タイプで、コントラスト比は1,600:1、ダイナミックコントラスト比は200万:1だ。HDMI端子は1080p(60p/24p)、CEC、ARCに対応しており、4系統を装備する。アナログのビデオ入力は、コンポジットが2系統で、D端子やS端子は装備しない。

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