年が明け、寒さはこれからが本番。節電の呼びかけもあって、気兼ねせずに暖房を全開、というわけにはいかない今年の冬は、Androidスマートフォンも節電とは無関係ではいられないだろう。スマートフォンは従来のフィーチャーフォンよりもバッテリー消費が大きい機種が多いことから、充電回数はどうしても増えてしまう。暖房器具に比べればわずかとはいえ、充電時の電力も積み重なると無視できないものになるはずだ。使い勝手の面からも、できるだけ充電回数は少なく、短くしたいところ。どうすればAndroidスマートフォンのバッテリーを長持ちさせ節電に貢献できるか、その方法をいくつかご紹介しよう。

この冬は、暖房の使用だけでなく、スマートフォンの充電もできるだけ控えたい。ちなみに本稿で使用している端末は、京セラ製のWiMAX対応スマートフォン「DIGNO ISW11K」

端末の設定を工夫してバッテリーの節約を図る

スマートフォンが搭載する数々の機能は、当然のことながらすべてバッテリーを消費して動作している。したがって、機能を動作させなければその分バッテリーの消費を減らすことにつながるわけだ。スマートフォンを日常的に使っている中で、実際には必要のない機能まで動作させていたり、非効率な使い方をしていないかチェックしておこう。

ポイント1. 画面は必要以上に明るくしない

端末に搭載しているハードウェアのうち、最も電力を消費するものの一つがディスプレイ。したがって、Androidの設定画面で「画面の明るさ」を暗めに調整することで、電力の消費を抑えられる。「画面の明るさ」の調整にあたっては、多くの端末が備えている"オート"設定を利用するのもよいだろう。"オート"に設定しておくだけで、端末が搭載する"照度センサー"によって周囲の明るさを判定し、適切な「画面の明るさ」に自動調整してくれるようになっている。

「画面の明るさ」を抑えることによる効果は大きい

手動で設定するのもよいが、極端に暗くしてしまうと、屋外のような明るい場所では画面が見にくくなってしまうので注意してほしい。バッテリーの節約のためとはいえ、その都度画面の明るさを設定し直す手間は避けたいものだ。なお、最後に端末を操作してからディスプレイのバックライトがオフになる(スリープする)までの時間をできる限り短く設定しておくのも有効だ。

「バックライト消灯」の時間も短めに

「アニメーション表示」のオフも、わずかではあるがバッテリーの節約に効果がある

ポイント2. 動きの多いライブ壁紙、明るい壁紙画像は使用を控える

ホーム画面の背景を賑やかに彩るライブ壁紙はAndroidの特長の一つだが、動きの多いライブ壁紙ほどバッテリーの消費も多くなりがち。バッテリーを長持ちさせたいなら、動きの少ないライブ壁紙を設定するか、あえてライブ壁紙は使わない、という選択肢もある。

画面を彩るライブ壁紙は魅力的だが……

静止画像であっても、明るい色合いの壁紙は電力消費増につながってしまう。画面の明るさとともに壁紙の色合いもできるだけ暗めのものをチョイスすれば、わずかでもバッテリーの保ちはよくなるはずだ。

既存の壁外から暗めのものを選んだり、独自に作った真っ黒な画像もいいかもしれない

ポイント3. 常時使用しない機能はオフにしておく

BluetoothやGPSは多くの端末が備えている機能だが、常時使用するような機会はあまりないと言える。Bluetoothはデータ交換や外部機器と連携する際にのみ使えればよく、GPSは地図アプリの閲覧時に利用できたほうがよい、という程度だろう。これらの機能はオンになっているだけで電力を消費することがあるため、機能自体をオフにしておくとよい。

地図アプリ使用時はGPSをオンにしたいが、普段はオフにしておこう

ポイント4. Wi-Fiや高速データ通信の使用にも注意

Wi-Fiも電力消費の多い機能だ。都市圏では外出先で使えるWi-Fiスポットが増えてきてはいるものの、一般的にはWi-Fiは自宅での使用がメインになると思われる。そのため、自宅以外では、Wi-Fiが利用可能な場所で頻繁にインターネットにアクセスするときにのみオンにするようにしたい。