Googleカレンダーと同期

Lightning自体も、直感的で扱いやすいスケジューラであるが、より便利な機能がある。Googleカレンダーとの同期である。同期の仕方などでいくつかの方法があるが、ここでは、双方向同期できるようにする。まず、Googleアカウントを用意しておく。カレンダーを表示して、マイカレンダーの[設定]を選ぶ。カレンダー設定となるので、さらにアカウントをクリックする。ユーザーの詳細設定となる。

図14 Googleカレンダーの詳細設定

カレンダーのアドレスにある[XML]をクリックする。URLが表示されるので、コピー、もしくはメモしておく。

図15 表示されたURL

Thunderbirdでは、Provider for Google Calendarアドオンを追加する。アドオンマネージャで検索し、インストールを行う。

図16 Provider for Google Calendarアドオンを検索

図17 新しいカレンダーを作成

カレンダーを表示した状態から、[Home]を右クリックし、[新しいカレンダー]を選択する。まず、保存先であるが、[ネットワークのサーバに保存する]にチェックを入れる。

図18 カレンダーの保存先

さらに、フォーマットや場所を設定する。場所で、図15で表示されたURLを入力する。つまり、先ほどのGoogleカレンダーを保存先にするのである。

図19 [Googleカレンダー]にチェックを入れ、場所を入力

そして、このカレンダーにアクセスするGoogleアカウントとパスワードを入力する。

図20 ログイン情報の入力

さらに、カレンダー名などを設定する。ここでは、わかりやすく「共有」とした。

図21 カレンダー名と予定に付ける色を指定

以上で、完了である。実際にThundebird上でスケジュールを入力したのが、図22である。

図22 Thuderbird側でスケジュールを入力

Googleカレンダーとの同期は、カレンダー名を右クリックで表示されるメニューの[プロパティ]で設定できる。

図23 プロパティ画面

デフォルトで30分となっている。ほかには1分、5分、15分、60分、手動が選択できる。同期すると、Googleカレンダーでは、図24のようになる。

図24 Googleカレンダーでの表示

Googleカレンダー側で入力したスケジュールも、当然のことだが、Thunderbird側に反映される。 最近は、スマートフォンなどを使う人も増えた。Googleのアプリを使って、Googleカレンダーにアクセスすることもできるし、Googleカレンダーと同期機能を持ったスケジューラアプリもある。Googleカレンダーをベースに、PC、スマートフォンでスケジュールを共有することもできる。スマートフォンなどを使えば、どこでもスケジュールの確認・更新を行うことができる。Lightningアドオンだけでなく、さらにほかのアドオンを組み合わせることで、使い方の幅が大きく広がる。これが、Firefox同様、Thunderbirdの拡張性の高さといえよう。本稿で紹介した機能以外にも、便利なことができる。そのあたりもぜひ、試してみていただきたい。

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