LGエレクトロニクス・ジャパンは11月22日、モバイルデザインコンペティション「LG Mobile Design Competition 2011 ~私の形態~」の授賞式を開催した。このコンペは同社が社会貢献事業の一環として日本デザイン研究所と共同で進めているもので、今年で4回目。
今年のテーマは「スマートフォンをより便利に、幅広く活用するための様々な周辺機器」。2012~13年で商品化を目指す周辺機器部門「Realistic」と、5年後を見据えた未来の周辺機器部門「Idealistic」の2部門で競われた。日本在住者なら誰でも応募可能で、今春から6月19日まで行われた公募での応募総数は300件以上に及んだという。1次審査で20作品、さらに最終審査で11作品まで絞り込まれた。
授賞式の冒頭に登壇した同社 代表取締役社長の李揆弘(リ・ギュホン)氏は、今年のテーマが決まった背景を「スマートフォンが普及するにつれ、今後ますます周辺機器の存在意義が大きくなることが予想されるので」と説明した。そして、本コンペティションを「若いデザイナーに夢を与えられる大きな賞に育てていきたい。日本から世界に向けて発信できるデザインアワードにしていきたい」と力を込めて語った。
ブロンズ賞にはRealistic部門で相田将明氏の「arc」、森康太郎氏の「speech balloon」が、Idealistic部門で澁谷仁志氏の「Locus-Pen」、斎藤暢儀氏の「Smart Touch」、根口昌明氏の「visios」が選ばれ、それぞれに賞金10万円と賞状が贈られた。
シルバー賞にはRealistic部門でSONO MOCCI氏の「窓にあるコンセント」が、Idealistic部門で李洪圭(リ・ホンギュ)氏の「交感の時間」、平田昌大氏の「APEX」が選ばれ、それぞれに賞金20万円と賞状が贈られた。
ゴールド賞にはRealistic部門で江口海里氏の「FINESTRA」、加藤寛氏の「Smart Care」が、Idealistic部門で李洪圭氏の「Smart bee」が選ばれ、それぞれに賞金50万円と賞状が贈られた。
今回、残念ながらグランプリは該当者なしという結果だった。授賞式後に開かれた懇親会では、審査員から「日本ではまだ国際的なデザインコンペが少ないので貴重な機会」とLGのこの取り組みを評価する声や、「Android端末は、デザイン面でもまだ伸びしろがたくさん残されている。デザイナーの方は更なる創作活動に励んでほしい」といった激励のコメントなどが聞かれた。
(提供:AndroWire編集部)