日本産業デザイン振興会は9日、東京・六本木の東京ミッドタウン・ホールにて「2011年度グッドデザイン大賞」の選出式典を開催した。大賞(内閣総理大臣賞)には、本田技研工業の「カーナビゲーションシステムによる情報提供サービス」が選ばれた。

大賞に選ばれたのは、本田技研工業の「カーナビゲーションシステムによる情報提供サービス」

同社は、東日本大震災における被災地域でのスムーズな移動を支援する目的で、震災翌日の3月12日より同社のカーナビ「インターナビ」会員の車両から収集した走行実績データを活用した通行実績情報を公開。この情報を活用した地図が、「Google 自動車通行実績情報マップ」や「Yahoo! 地図 道路通行確認マップ」として提供され、被災地域での道路通行状況の把握に役立てられた。今回の授賞はこうした取り組みに対するもの。

受賞者のコメントなどは、続報にてお伝えする予定。なお、最終候補に残った作品一覧は以下のとおり。

2011年度「グッドデザイン大賞」候補作品6点

企業名 作品名
パナソニック LED電球「LDAHV4L27CG」
Samsung Electronics Co., Ltd 3D SMART LED TV「UN55D7000/7900/8000」
西日本旅客鉄道、九州旅客鉄道 鉄道車両「N700系7000/8000番代新幹線電車」
東芝、放射線医学総合研究所、日本設計 新治療施設および重粒子線照射システム
日本マイクロソフト ゲームシステム「Kinect for Xbox 360」
本田技研工業 カーナビゲーションシステムによる情報提供サービス
(Hondaのカーナビゲーションシステム『インターナビ』による、クルマの走行データを用いた情報サービスと、東日本大震災での移動支援の取り組み