NTTドコモのLTE通信サービス「Xi(クロッシィ)」に対応したタブレット「GALAXY Tab 10.1 LTE SC-01D」が発売された。Xiにより高速通信が可能なほか、デュアルコアCPUを搭載していて、動作が軽快なのも特長。さっそく、GALAXY Tab 10.1 LTEの実力を検証してみたので紹介しよう。

■主な仕様   [製品名]  GALAXY Tab 10.1 LTE SC-01D   [OS]  Android 3.2    [CPU]  APQ8060/MDM9200(1.5GHz)   [メモリ]  ROM:16GB/RAM:1GB   [ディスプレイ]  10.1型 WXGA(1280×800ドット)TFT液晶   [外部メモリ]  microSD(最大2GB)/microSDHC(最大32GB)   [カメラ]  外側:約320万画素CMOS/内側:約220万画素CMOS   [連続待受時間](静止時)]  3G:約1100時間/LTE:約930時間   [寸法]  約W257×H175×D8.6(最厚部:8.9)mm   [重量]  約565g   [主な機能]  無線LAN(IEEE802.11b/g/n/a) / Bluetooth 3.0+EDR / spモード / エリアメール / Wi-Fiテザリング / GPS /DLNAなど  

スペックとデザインをチェック

まずは、スペックとデザインをチェックしよう。GALAXY Tab 10.1 LTEは、10.1インチのWXGA液晶を搭載したタブレット端末。1.5GHzのデュアルコアCPUを搭載し、スピーディーなWebの表示やアプリの起動が可能。加えて、7,000mAhの大容量バッテリー搭載により、LTE通信時で連続待受時間約930時間と長時間駆動を誇る。OSはAndroid 3.2(Honeycomb)を採用している。仕様の詳細や搭載機能はこちらの製品サイトでも確認できるので、一読いただきたい。

表面と背面(写真左と中央)。側面(写真右)。8.6~8.9mmと大変薄い

スペックを数値で確認するためにベンチマークを行ってみた。計測には、「Quadrant Standard」と「AnTuTu Benchmark」の2種類のアプリを利用した。Quadrant Standardによる計測結果は以下の画像のようになり、参考値として表示されている他の端末よりも高いスコアを記録した。

「Quadrant Standard」によるベンチマーク

AnTuTu Benchmarkによる計測結果は以下のようになった。

■AnTuTu Benchmarkによるベンチマーク
RAM 1152
CPU integer 1646
CPU float-point 797
2D graphics 283
3D graphics 1158
Database IO 225
SD card write 94
SD card read 194
Total score 5549

Tegra 2搭載タブレットなどと比較すると、とりわけRAMやCPU integer、3D graphicsなどで高いスコアとなり、もちろんトータルスコアでも上回っている。現在、日本で販売されているAndroidタブレットの中では最もハイパフォーマンスな機種のひとつと考えて問題ないだろう。

本体サイズは約257(W)×175(H)×8.6~8.9(D)mmとなっていて、重量は約565g。10.1インチ大画面ディスプレイと大容量バッテリーを搭載していながら、薄型、軽量なのが特長だ。側面から背面の端にかけて、やや丸みを帯びたラウンドフォルムとなっていて、机などに置いた状態からでも、つかんで持ち上げやすい。約565gというのは、10.1インチのタブレットとしては、かなり軽量であり、女性でも片手で持ち運べる重さだと言える。また、仕事でノートPCなどを持ち歩いている人が、GALAXY Tab 10.1 LTEをノートPCの代わりに使うようになれば、荷物を大幅に減量でき、移動が快適になるはずだ。

Xi対応で外出先でもストレスフリーの高速通信

GALAXY Tab 10.1 LTEの魅力は、何と言ってもLTE通信サービス「Xi(クロッシィ)」に対応していることだ。Xiエリア内の通信速度は、下り最大37.5Mbps/上り最大12.5Mbps。Xiエリア内の一部屋内施設では、下り最大75Mbps/上り最大25Mbpsの通信に対応する。また、3G通信ではFOMAハイスピードに対応し、FOMAハイスピードエリア内では下り最大14Mbps、上り最大5.7Mbpsの通信をサポートする。