キーボードはアイソレーションタイプが採用されている。配列はごく標準的で、ピッチや押し込みの深さも十分だ。タッチは軽く、すこしカチャカチャという音が出る。キーは1つ1つの側面が青く塗装されており、斜めから見ると青いラインがのぞく。全体がマットブラックで、非常にシンプルなマシンの中での遊び心だ。

キーボードは打ちやすいアイソレーションタイプを採用

斜めから見るとキー側面に青いラインがのぞく。シンプルなデザインの中でのワンポイントとなっている

モバイル・マルチベイの上に位置するEnterキーの部分などは、キーボードの面がかなり薄くなっている。意図的に強く押せばたわむという程度だが、キータッチが極端に強い人には気になるかもしれない。一般的な使い方ならば、気づかない程度のものだろう。

タッチパッドは、コンパクトモデルながら十分な広さを持っている。横にはスクロール専門の円形パッドも用意されているから、指先をくるくると回しているだけで縦長のドキュメントも快適に読める。クリックボタンは左右に分かれているタイプで、中央には指紋センサーが搭載されている。セキュリティを気にするユーザーにはうれしいポイントだ。

スクロール専門の円形パッドや指紋センサーも装備

内部の構成も充実している。プロセッサはCore i5-2520Mを採用しており、メモリは4GB搭載している。SSDを採用しているため、ストレージの容量が約128GBで購入時点での空き容量が約72GBとなってしまうが、モバイルメインのモデルであることを考えると大きな問題ではないだろう。

モバイルマシンとして特にうれしいのは、WiMAXを搭載していることだ。通信端末を別途持ち歩く必要がないため荷物も少なくて済み、利用中もUSBポートを占領されたり、飛び出す部品が邪魔になることもない。

搭載アプリケーションも多彩だ。Microsoft Officeやセキュリティソフトが入っているのはもちろんのこと、電子辞書が非常に充実している。広辞苑、英和/和英辞典といった実用系から、現代用語の基礎知識など読み物に近いものまでインストールされているから、外出先での調べ物にも困らない。

DTSの高音質技術「DTS Boost」により、モバイル環境でも高品位な音楽再生が可能だ

電源オフ状態でもUSB接続された機器を充電できる機能がついているから、オーディオやスマートフォン等の外部バッテリ的な役割も期待できる。