ゼットエムピー(ZMP)は、同社の9軸ワイヤレスモーションセンサ「e-nuvo IMU-Z」が、MathWorks製数値計算ソフトウェア「MATLAB/Simulink」で使用可能となるオプションソフトウェア「IMU-Z MATLABコネクション」の販売を開始するとした。すでに受注受け付けは開始されている。

e-nuvo IMU-Zは、加速度、ジャイロ、地磁気の各センサをそれぞれ3軸ずつ備え、小型で軽量な点が特徴のワイヤレスモーションセンサ。自動車などの車両の挙動やドライバーの運転姿勢の計測、ヒトや物体の3次元動作計測、モーションキャプチャなどに活用されている。

そのe-nuvo IMU-ZにIMU-Z MATLABコネクションを加えることで、車両の運動制御やロボットの姿勢制御など、前述の3種のセンサを利用したアプリケーションの構築やセンサ情報の収集・解析をMATLAB/Simulink上で進めることが可能となる。MATLAB/Simulinkのブロックを提供する形で、C言語のようなテキストでのプログラミングではなく、ブロックダイアグラムによるアプリケーション開発が可能となるわけだ。また、データの取得、表示、ロギングのサンプルプログラムも提供。これらにより、研究から製品開発までを一貫したシステムで進められることになり、研究・開発効率の向上につながるとしている。

価格は一般が2万1000円で、アカデミックが1万500円。なお、e-nuvo IMU-Zは同梱されていないので別途購入する必要がある。e-nuvo IMU-Z自体の価格は、本体にアプリケーションとSDKが同梱で一般が31万2900円、アカデミックが20万7900円。

なお、11月29日(火)に東京・外苑の機械産業記念事業財団(先端技術館@TEPIA)で行われる「第3回ZMPフォーラム」で製品展示とデモが行われる予定だ。

画像1。IMU-Z MATLABコネクションを利用することで、e-nuvo IMU-Zで取得したデータをMATLAB/Simulinkで取り扱えるようになる