外出先からリモートアクセスできる「Parallels Mobile」

「Parallels Desktop 7」は、パラレルス社がApp Storeで販売しているiPhoneアプリ「Parallels Mobile」と連携し、外出先などからリモートでアクセスすることが可能となっている。これは、緊急時はもちろん、PCからモバイル端末へのファイル転送を容易とし、利便性を向上させてくれる。では、実際に「Parallels Mobile」をセットアップし、iPhoneからMacへのリモートアクセス、同様にiPhoneからゲストOSであるWin 7にリモートアクセスしてみよう。

図31 まずは、iTunesを起動してApp Storeにアクセスしよう。そして「Parallels Mobile」を購入し自分のiPhoneにインストールしよう

図32 次に、Coherenceモードを終了させ、「Parallels Desktop 7」の[環境設定]より[モバイル]タグをクリックしてParallels Mobile Serverにログインしておく。ここで入力するメールアドレスやパスワードは「Parallels Desktop 7」登録時に入力したものとなる

図33 iPhoneより「Parallels Mobile」を起動し、先ほどデスクトップ上で入力したメールアドレスとパスワードを入力して[Login]をタップ

図34 すると、接続先のMacが表示される。図32の写真にある[Macユーザー名]を入力し、Parallels Mobile Serverログインの際に入力したパスワードを打ち込もう

図35・36 ホストへのログインを知らせるダイアログが表示されしばらくすると、ご覧のようにホストOS、およびゲストOSへのリモートアクセスが可能になる

図37 こちらはホストOSであるMacへリモートアクセスを試みているところ。ピンチイン・アウトにより画面の拡縮が行えるほか、アプリの起動やファイルの操作を行うことが可能となる

図38・39 いっぽうこちらはゲストOSであるWin 7へのリモートアクセスを試みたところ。ゲストOSのシャットダウンもリモートで行える

iPhoneアプリで同様にリモートアクセスを可能にするものは存在している。Parallelsの確かな技術力と信頼性、そして、サポート機能はノウハウのない初心者でもカンタンにリモートアクセスが行えるのは大きなアドバンテージだろう。また、ゲストOSの操作もトントンとタップするだけで切り替えることができる、ストレスなく操作することができる喜びを味わえるのは「Parallels Desktop 7」、「Parallels Mobile」の両輪があってこそ成せる技だ。

すべてのMacユーザーにオススメできる"夢"を叶える魔法のソフト

冒頭で「昨今のスマートフォン・タブレットマシンのブームでMacに興味惹かれた人たちに」と触れたが、「Parallels Desktop 7」は単に初心者ユースだけではなく、筆者のような普段からパソコンと接する機会の多いユーザーはもちろん、それこそパソコンでの作業を職業とした本格的なユーザーにとっても、再起動を要するBoot Camp以上の利便性が得られるだろう。

それぞれのリテラシーに応じた活用方法に対応するだけの「懐の深さ」を持っている、「Parallels Desktop 7」。MacとWinをひとつのマシンで両立させたい、様々なOSに接して技術を学びたい……。そういった多様性のある活用方法に、ひとつの方向性を示したのが、「Parallels Desktop 7」が実現する"とあるOS上で別のOSを走らせる"技術の賜物と言えるだろう。

シームレスにMacとWinを操ることができる「Parallels Desktop 7」で、創造性に富んだパソコンライフをおくってみてはいかがだろうか?