考察
ということで非常にざっくりとであるが、ZambeziコアのAMD FX-8150のレポートをお届けした。今回はあくまでファーストインプレッションということで、あまり細かな研究はしていないが、こちらについては内部構造の説明と合わせて別途レポートする予定なので、もう少しお待ちいただきたい。
とはいえ、このファーストインプレッションだけでも、ある程度の傾向は見えてきている。なんというか、物凄くピーキーなCPUに仕上がった感じで、敢えて言うならばNetBurst ArchitectureとかPower 6を連想する仕上がりになっている感じだ。あれこれ断定するにはまだ検証が足りないとは思うが、Phenom II X6 1100Tと比べて要素要素では高速化/高性能化されているのに、それがアプリケーション性能に全然反映されていないあたりに製品ポジショニングの難しさを感じる。消費電力もこの一つで、正直Phenom II X6 1100TとFX-8150のどちらがゲームプラットフォームに向いているかを判断するのは非常に難しい。今回は(まさか不要だろうと思って)比較しなかったPhenom II X4 980の方がひょっとするとゲームには向いているかも知れない、という疑念すら感じる結果であった。Core i5-2500Kとの優劣に到っては、現状ではCore i5-2500K優位と判断せざるをえない。
このあたりも含めて、別途レポートではもう少しFX-8150の立ち位置を明確にしてゆきたいと思っている。