本機に搭載されている地デジユニットは、地上デジタル・BSデジタル・110度CSの3波に対応するダブル地デジチューナーだ。裏番組録画やダブル録画はもちろん、ハイビジョン10倍録画もおこなえるので、地デジのハイビジョン番組をフルに楽しむことができる。HDDも2TBと大容量なので、録画時間もすぐに不足することはないはずだ。

B-CASカードは本体裏面のカバーを空けてからユニットに差し込む。すぐ近くにメインメモリスロットがあるので、作業時には注意が必要

地デジの視聴や録画などのコントロールにはWindows Media Centerベースの「SmartVision」を使用する

今回紹介する「VN770/ES」が搭載する光学ドライブはブルーレイディスクドライブとなっており、最新メディアのムービーの視聴もすぐに行える。もちろんBDメディアへの書き込みも行えるが、BD-R XL(3層)の書き込みはできないので注意だ。

また、スピーカーにはYAMAHAサウンドシステムが搭載されており、本体のみでの音声再生能力は抜群。実際に聞いた音質も十分以上にクリアで低音の響きや高音の伸びも申し分ない。地デジ番組や映画の視聴にも耐えられるので、これ一台で満足できるシステムだといえるだろう。

20型ワイドパネルを採用しているディスプレイの解像度は1,600×900ドットに対応する。これだけのエンタメ性能を持ちながら、ディスプレイの解像度がフルHDに対応していないのは少し残念だが、そのぶん実売価格が149,800円前後とコストを抑えているので、ここを割り切れるかどうかもポイントだろう。とはいえ、発色や画質のメリハリの効き具合はさすがNEC、うまくまとめているという印象だ。