米AMDは21日(現地時間)、BAPCo(Business Applications Performance Corporation)が発表したベンチマークソフト「SYSmark 2012」を支持しないと発表した。不支持表明とともに、BAPCoからの離脱も発表されている。主な要因は、SYSmark 2012が、明確かつ信頼できる測定手段を用いておらず、その測定結果にバイアスが掛かっているため、としている。

SYSmarkは、PCの総合性能を計測する定番ベンチマークソフトで、SYSmark 2012はその最新版。AMDは今回、このSYSmark 2012への不支持などを発表したわけだが、今後は、SYSmark 2012に代わる他のベンチマーク、および総合的なシステム性能測定のためのオープンなベンチマークの確立に向けた新たな業界コンソーシアムの設立を後押しすることも検討しているという。

同社上級副社長兼最高マーケティング責任者のNigel Dessau氏は発表の中で、「ユーザーは、システムに期待し得る性能と価値を知ることのできる、明確かつ信頼できる測定手段を求めている。SYSmark 2012ではこの目的を達成しないため、AMDはこれを支持せず、またBAPCoコンソーシアムに留まることもできない」と述べている。