ライカカメラ社は、フルサイズセンサー搭載として世界最小レベルのデジタルカメラ「ライカM9」の新バージョン「ライカM9-P」を発表した。価格は、81万9,000円。
製品名の「P」は、「プロフェッショナルの要望を考慮した」シリーズであることを示したもの。Mシステムの伝統を受け継ぎながら進化したM9をベースに、優れた耐久性や控えめな存在感など、Mシステムならではのメリットを向上した。液晶モニターのカバーガラスには、耐傷性に優れるサファイアガラスを採用。同ガラスは特殊なダイヤモンド工具でしか加工できないほど非常に硬度が高く、さまざまな衝撃や磨耗から液晶モニターを半永久的に保護するという。また、ガラスの両面に反射防止コーティングを施し、表示が見にくい光の状況下での視認性を向上した。
本体の外装には、耐磨耗性に優れたヴァルカナイトを採用。ヴァルカナイトは表面が粗く、ホールド性が高まり、操作性の向上にもつながっているという。また、無駄を省くというライカのポリシーもさらに追求、赤いロゴマークとボディ前面の「M9」の文字をはぶき、トップカバー上部に伝統的な「Leica」のトラディショナルロゴを施した。本体カラーは、ブラックペイント仕上げとクラシックなシルバークローム仕上げの2種類。
M9は、レンズマウントに「ライカM バヨネットマウント方式」(6ビットコード検知センサー付き)を採用するデジタルレンジファインダーカメラ。有効1,800万画素のフルサイズ(アナログMカメラのフォーマットと同等/約35.8×23.9mm)のCCDセンサーを採用している。
また、同時にMシステムの新たなスタンダードとなるコンパクトな広角レンズ「スーパー・エルマーM f3.4/21mm ASPH.」を発表した。価格は、29万4,000円。報道写真、建築写真、風景写真などの幅広いジャンルで活躍する柔軟性とコンパクトなサイズが特長。軽量・コンパクトながらも様々なシーンで活躍し、旅先での撮影にも最適という。レンズ構成は7群8枚で、非球面レンズ(2面1枚)と異常部分分散ガラス(4枚)の使用により、諸収差を極限まで補正した。フルメタル製のレンズフードが付属する。