パイオニアは16日、サラウンドシステム2製品「HTZ-HW919BD」「HTZ-616BD」を発表した。発売は7月中旬。価格はオープンで、市場価格は、HTZ-HW919BDが8万円前後、HTZ-616BDが5万円前後と予想される。

両面HVT技術を採用したスピーカーを装備する「HTZ-HW919BD」

5.1chシステムの「HTZ-616BD」

HTZ-HW919BDはフロント2.1chのシステムで、HTZ-616BDは5.1chのシステム。いずれも、ブルーレイディスクプレーヤーを組み込んだ本体部分と、サテライトスピーカー、サブブーファーという組み合わせ。BDプレーヤーを搭載した本体部分は、ブルーレイ3Dの再生に対応するほか、AVCHDやAVCREC方式のDVDの再生にも対応。定格出力は、各ch180W+サブウーファーが200W。搭載されているパワーアンプのch数は、HTZ-HW919BDでは2.1ch分、HTZ-616BDでは5.1ch分となっている。また、センターユニットには、FMチューナーも内蔵される。

HTZ-HW919BDのスピーカーは、同社のカーオーディオ、カロッエリアなどで使用されている「HVT技術」を採用している。同技術は、ボイスコイルと振動板とをリンク機構を使用して接続し、ボイスコイルは平行に、振動板は垂直に振動するするというもの。スピーカーの厚みを増やさずに、大きな振幅を実現することが可能だ。また、5月に発表したカロッエリア カースピーカー「TS-STH700」と同様に、TZ-HW919BDでも振動板を両面に配置する「両面駆動HVT方式」方式を採用。ワイドに拡がるサウンドを実現している。HTZ-HW919BDでは、この両面HVT方式のユニット(57mm×30mm)を、4本とφ20mmのソフトドームツイーターを4本、密閉型のバータイプのキャビネットに収納。テレビの前などに設置できるスタイルを実現している。HTZ-616BDのサテライトスピーカーは、φ66mmのコーン型ユニットを使用した密閉ブックシェルフ型。

両製品とも、ネットワーク機能も搭載。Bluetoothと有線LANに対応しており、iPhone/iPod、スマートフォンなどに保存されている音楽を、ワイヤレスで再生することが可能だ(iPhone/iPodに関しては、専用のクレードルも付属している)。また、DLNAの1.5に対応しており、PC内に保存されている音楽ファイルの再生にも対応している(DLNAは音楽再生にのみ対応。動画や写真などの再生には対応していない)。

入力端子は、HDMI×2/光デジタル音声×1/アナログ音声入力×1/USB×1/ポータブルIN×1を装備。出力端子は、HDMI×1/コンポジット映像出力×1/コンポーネント×1となっている。USB端子は、音楽ファイルの再生に対応するだけでなく、CDからの録音も可能だ。

本体部分のサイズは、430(W)×64(H)×304(D)mm。質量は3.4kg。HTZ-HW919BDのスピーカー部分のサイズは、900(W)×66(H)×93(D)mmで質量は1.6kg。HTZ-616BDのサテライトスピーカーのサイズは96(w)×96(H)×85(D)mm、質量は0.4kg。センタースピーカーのサイズは300(W)×87(H)×65(D)mmで、質量は0.6kgとなっている。サブウーファーは、両製品とも共通で、φ16cmコーン型ユニットを搭載したパッシブ型。サイズは130.5(W)×420(H)×375(D)mm。質量は4kg。