ARMは、Cortex-Mプロセッサのライセンシによるシリコン化までの時間短縮、リスク削減、差別化重視を可能にするARM Cortex-Mシステム・デザイン・キット(CMSDK)を発表した。

CMSDKは、Cortex-Mプロセッサを初めて統合する半導体チップ設計者でも活用できるよう、低ゲート数でエネルギー効率の高い、最適化された実装を目的として設計されたもので、Cortex-Mシリーズのプロセッサをベースとして実際に動作するサンプル・システムを提供している。これには、インタコネクト、ベースライン・ペリフェラル、ソフトウェア・テスト、ドライバが含まれ、そのままでCortex-Mプロセッサと協調するよう設計されている。

なおCMSDKには、以下のコードやファイルなどが含まれている。

  • ARM Cortex-M0、Cortex-M3、Cortex-M4プロセッサ対応のサンプル・システム
  • 8ビットまたは16ビット・システムからの既存コンポーネントの移行に役立つサンプル・ペリフェラル
  • GPIO、タイマ、ウォッチドッグ、UARTなどのAMBA AHBおよびAPBコンポーネント
  • Verilog環境に対応するコンパイル/シミュレーション・スクリプト
  • CMSIS(Cortexマイクロコントローラ・ソフトウェア・インタフェース規格)に基づくソフトウェア・ドライバおよびサンプル・テスト・コード
  • ARM RVDS、Keil MDK、GNUコンパイラに対応するプロジェクト・ファイル