今回はCore i5-2500KとASUSのP67マザーでチャレンジ

ではCore i5-2500KとASUSTeKのP67マザーボード「P8P67」を使って実際にオーバークロックしてみよう。ちなみに、今回の機材は1月後半時点で購入したもの。購入直後にリコール問題が起きかなり凹んだわけだが、その不遇をオーバークロックで発散させようというわけだ。

今回用意したのはCore i5-2500KとASUSTeK P8P67

まずCore i7-2500K。すでにレビューもされているからご存知のとおり。クアッドコアでGPUも搭載しつつ、という点はLGA1156の頃のCore i5からパワーアップしている。Core i7と比較するとHyper-Threadingに対応していない点が異なり、スレッド実行能力は4までに限定される。

Core i5-2500K。刻印にもあるとおり、定格は3.30GHz。Turbo Boost時の最大クロックは3.7GHzだ

つぎにP8P67マザーボード。ASUSTeKのP67マザーとしてはベースとなる製品だ。フェーズ数は12+2と、ひとつ下のP8P67-LEと比べると3倍近い。また、x16、x1、PCIの各スロットのバランスもよく、買い替えニーズにマッチしているのではないだろうか。

ASUS P67マザーのスタンダードモデルと言って良いP8P67。過度な機能は無いものの、基本を抑えた仕様で、定番マザーのひとつとなっている

P67チップセット。P55から引き続きシングルチップ構成である。そして「K」なCPUの性能を引き出すためには欠かせないチップセットでもある

また、P8P67、というよりもASUSTeKのIntel 6シリーズマザーボードから、UEFIが採用されている。UEFIではグラフィカルなUIも選択できるわけだが、ASUSTeKが選択したのは、初心者向けのグラフィカルなUIと、上級者向けのBIOSライクなUIを両方搭載することだ。このあたり、各社の対応が別れており、筆者の触った製品のなかから紹介すると、例えばGIGABYTEはUEFIを採用せずBIOSのままUEFIの一部機能に対応させ、MSIはグラフィカルなUIに特化、IntelやASRockなどはBIOSライクなUIのUEFIを採用している。もっとも、これまでに採用例が無いわけではないにせよ、UEFI自体が生まれたてのようなもの。各社とも試行錯誤を続けるものと思われる。