エプソンは25日、大判インクジェットプリンタ「MAXART」シリーズの新モデルとして、10色顔料インクを採用したA2プラスサイズ対応のデスクトップモデル「PX-H6000」を発売した。価格は298,000円。

「PX-H6000」

特色印刷や広色域が求められるプルーフ業務、デザイン業務、紙器パッケージ分野などを主に想定したモデル。DICカラーガイドの色域を95%、PANTONEカラーチャートを98%カバーし、1.5mm厚までの厚紙印刷に対応。ピクトリコのプルーフ用厚手コート紙を使うことで、食品、化粧品、雑貨といった紙器パッケージのプルーフ用途、モックアップ作成などを効率的に行えるようになった。

プリントエンジンには高密度ヘッドの「MicroPiezoTFヘッド」を採用し、操作ミスを減らす新しいカラー液晶パネルや高速ロータリーカッターの搭載で生産性を向上。オプションの自動測色器に対応することで日常の色管理工程を省力化するほか、自動ノズルチェックやLED警告灯などによって印刷生産現場での安定稼働環境を提供するとしている。

全10色の顔料PX-P/K3インクは独立カートリッジで、フォトブラック、マットブラック、グレー、ライトグレー、イエロー、シアン、ライトシアン、ビビッドマゼンタ、ビビッドライトマゼンタ、オレンジ、グリーンという内容(フォトブラックとマットブラックは切替式)。ノズル数はブラックが全1,080ノズル、カラーが全2,520ノズル、印刷解像度は最大2,880×1,440dpi。

インタフェースはUSBと10BASE-T/100BASE-TX対応有線LAN、本体サイズはW863×D766×H405mm、重量は約52kg(インクカートリッジ含まず)。対応OSはWindows XP/Vista/7、Mac OS X 10.4.11以降。